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【TK2093S/D】和製 シャープス 騎兵銃 (銃砲刀剣類登録証付古式銃) |
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▲クリックで拡大画像をご覧いただけます。 Copyright© Chicago Regimentals Co. , Ltd. All Rights Reserved. |
価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【3220】 |
英 名
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Japanese made Sharps Carbine |
種 類
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古式銃(登録証付)、単発、レバー・アクション、登録証付古式銃買取品、ガゼット Vol.12、資料、東京店在庫品 |
国 名
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日本 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,003mm |
口 径
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13,5mm |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【和製 シャープス 騎兵銃について】
シャープス型は古くは「底碪式」と呼ばれる用心鉄が「槓桿」と兼用になっている外火式後装銃です。 「底碪」とはブリーチ・ブロックで用心鉄兼用の「槓桿」は英語でアンダー・レバーと呼ばれます。 このアンダーレバーを下げることによってブリーチ・ブロックが下がり、薬室が開いて装填する19世紀中期から用いられた初期の後装式です。 ハンマーはこのレバーとは連動しておらず、独立しており、レバーを下げる動作とは別に行います。
本品はシャープス型の和製(日本製)と思われる騎兵銃サイズの品です。 シャープスの最も初期の管打ち式を模作しており、雷管(パーカッション)を毎回被せる構造になっています。 シャープス カービンの最も最初のモデルである1849年型よりシンプルな構造で
「U.S. M1841 Mississippi Rifle」を改造しシャープスが1848年に特許を得た「Sharps Vertically Moving Breechblock Action」に似ています。 オリジナルのシャープスはその後、テープ・プライマー、ディスク・プライマー、リム・ファイア、センター・ファイアと進化していきます。
本品は和製である確証はありませんが、リア・サイトを除くほぼ全ての鉄部分が手作りであるため、規格に沿って作られたアメリカ製とは大きく異なります。 シャープスのパテントやシリアル No.が入っていないのも和製である大きな特徴です。 南北戦争当時、南部諸国でも刻印の入っていない手作りの軍用銃が製造されました。 しかし、それらはどちらかと言えばクォリティが低いのに比べ、本品は手作り感はありますが、とても丁寧で日本的な作りになっています。 構造はシャープス式ですが、レシーバー部側面の出っ張りがなくスリムなので一見スタール・カービンのように見えます。
本品には「壬申四三九 武庫司」と壬申(1872年)刻印が打たれてあります。 これが日本製である証拠とはなりませんが、その当時(1872年以前)から本銃は日本国内にあった事を証明しています。 「壬申刻印」は古式銃の一種の戸籍番号とも呼ばれるもので、明治5年(1872年)に明治新政府の命令で国内にあった銃砲調査が行われました。 「壬申刻印」はその際の登録番号です。 明治4年に6鎮台に分けられた明治陸軍は主力小銃の統一化をはかるため、旧藩の銃砲の種類、丁数の把握が急務となり明治5年(1872年=壬申)に始まり、明治20年頃まで行われました。 明治5年(1872年=壬申)の壬申調査が最も大々的に行われました。
武庫司とは明治新政府が維新前に各藩が保有した武器を調査、回収し保管する、新陸軍の兵器統一には欠かすことのできない組織でした。 新装備銃として4種の小銃(アルビニー銃、スナイドル銃、シャスポー銃、エンピール銃)の選定が終わった1875年(明治8年)2月8日の陸軍省布第45号達による組織改正で武庫司は廃止されました。 武庫司には多種多様な銃が集められて、上記の4種類の小銃以外に騎兵用としてスペンサー、スタール、シャープスなどの騎兵銃も制式となりました。 ちなみに海軍はマルティニ・ヘンリーを制式としました。
武庫司に集められた兵器の中で制式から外れた品の多くは中国に売却されたと言われています。 本品は手作りであったため、他の米国製の制式銃とは部品の互換性がないため新政府軍では使用されなかったと思われます。 どのような過程を経て今日まで国内に残ったか非常に興味のある品です。
【本個体の説明】
本品の銃身には「壬申四三九 武庫司」と壬申(1872年)刻印が打たれています。 金属部のところどころに経年の表面錆は出ていますが、ブリーチ・ブロック上面以外には目立つ朽ち込み錆などはありません。 ブリーチ・ブロック上面以外は美しい表面仕上げを保っており、いわゆる黒光りしている美しい個体です。 ブリーチ・ブロック部の錆は黒色火薬を使用する古式銃特有の問題で、使用されていた当時に手入れを良くされていても長年使用しておれば腐食を完全に防ぐことはできませんでした。 リア・サイトは米国製と思われる品が付いていますが、銃身に対して若干歪んでいます。 木部も時代を併せて考えるに傷も非常に少なく、グリップ付近に艶のくすみが見受けられる以外は全体的に艶を保った美しいストックです。
シャープス特有の非常にしっかりとした造りを保っており、レバーとブリーチ・ブロックのアクションもスムーズです。 撃鉄はフルコック、ハーフコック共に完全に作動します。 銃口から薬室まで銃身内は完全に通っています。 ライフリングもよく残っています。
【その他の情報】
登録証が付いて可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。 平成22年2月25日に福島県教育委員会で交付された銃砲刀剣類登録証付きです。
株式会社ホビージャパンから2015年8月6日に発行された書籍「三八式歩兵銃と日本陸軍」のP104 〜P105に掲載されている品です。
150年ほど前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入頂けますようお願い致します。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記のリンクにある詳細画像(Detailed Photos)を十分ご確認頂いた上でご注文下さい。
詳細画像はこちら
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