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M1 ガーランド ライフル (ベレッタ社製 デンマーク軍用 m/50、#PB4987) new
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価格(税込)
 \275,000
商品番号
 【10145】
英  名
 Danish m/50 Rifle mfd. by Pietro Beretta
種  類
 自動小銃、東京店在庫品、無可動実銃買取品 2025年 冬
国  名
 イタリア / デンマーク
時  代
 第二次大戦後(1945〜)
全  長
 1,100mm
口  径
 .30-06
装 弾 数
 8発
在 庫 数
 限定1品
画像について
 画像は現物です。
コメント
 【M1 ガーランド ライフル (ベレッタ社製 デンマーク軍用 m/50) について】
戦後デンマーク軍が採用したM1 ガーランド ライフルです。
M1 ガーランドは、1936年に米軍制式となった自動小銃で、開発者ジョン・C・ガーランドの名前から「ガーランド・ライフル」と呼ばれています。 着脱式のマガジンではなく、8発の弾丸をまとめた特殊な装弾子 (エンブロック・クリップ) をそのまま装填する機構や、最終弾発射後にクリップが特有の金属音とともに自動排出されるシステムなど、自動小銃の黎明期から完成期への過渡期ならではの独創的かつ堅牢なメカニズムを備えていました。 M1 ガーランドの生産は1937年から始まりましたが、工作精度の要求が高かった事もあり、実際に量産体制が整ったのは1940年頃からです。 しかしながら、卓越した工業力を背景に1945年の第二次世界大戦終結までにスプリングフィールド造兵廠およびウィンチェスター社で計400万挺以上が製造され、大戦中の米軍歩兵部隊における圧倒的な火力を支えました。 更にその後の朝鮮戦争時にはインターナショナル・ハーベスター (International Harvester) 社やハーリントン & リチャードソン (Harrington & Richardson (H&R)) 社も加わり、約140万挺が追加製造されました。 当時、世界的にボルトアクション・ライフルが主力であった時代に、自動小銃を全軍に配備できたのはアメリカの強大な国力の象徴といえます。
第二次世界大戦後、多くのM1 ガーランドが軍事援助プログラム (MDAP) 等を通じて米国から西側諸国に供与されましたが、デンマークもその一国でした。 米国とデンマークの間では1950年に防衛協定が結ばれ、これによりデンマークはM1 ガーランドを「7.62mm Gevaer m/50 (Gm/50)」の名称で制式採用しました。 デンマークは当初2万挺を米国から受領した後、1964年までにM1D 狙撃銃 1,000挺を含む約49,000挺を調達しました。 さらにデンマークは、当時NATOにおける供給拠点であったイタリアのベレッタ社およびブレダ社から約20,000挺を追加購入しています。 イタリアにおける製造は、米国ウィンチェスター社から譲渡された工作機械を用いて行われており、極めて高い品質を維持していました。
デンマークに渡ったM1 ガーランドの大きな特徴として、レシーバー後部に打刻されたデンマーク王室の「王冠」マークと、国防軍需局 (FKF: Forsvarets Krigsmaterialforvaltning) や陸軍技術部隊 (HTK: Hærens Tekniske Korps)、あるいは陸軍造兵廠 (VAR: Vaabenarsenalet) といった独自の刻印が挙げられます。 また、イタリア製の供給分などにはヨーロッパ産のブナ材を使用した銃床が見られ、米国仕様のウォールナット材とは異なる独特の赤みがかった外観を持つ個体も存在しています。 戦後M1 ガーランドを採用したイタリア等の多くの国々が、後に7,62mm×51 NATO弾仕様へと改修を行いましたが、デンマークでは一貫してオリジナルの.30-06弾仕様のまま運用が続けられました。 本銃は1975年にヘッケラー&コッホ社のG3 (Gevaer m/75) に主力小銃の座を譲りましたが、その後もデンマーク郷土防衛隊 (Hjemmeværnet) などで長きにわたり使用され続けました。

【本個体の説明】
本品のレシーバー後部上面には王冠刻印及び「Forsvarets Krigsmateriel Forvaltning (国防軍需局)」を示すFKFの刻印が入っています。 また、シリアルNo.が「P.B.」から始まっており、機関部左側面には「BERETTA-ARMI ROMA-ITALIA」の刻印が入っている事から、本品の機関部がイタリアのベレッタ社で製造された事が判ります。 「PB」の刻印は銃身、フロント・サイト・ガード、リア・サイト、バット・プレート等各部に入っています。 シリアルNo.は機関部と銃床が4987でマッチしています。
本品は全体にやや使用感が見受けられ、金属部は打ち傷や経年による褪色、表面錆の他、一部に仕上げが落ちて金属の地肌が合われている箇所が見受けられるものの、現状目立った欠損等は見受けられず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 木製銃床についても、やや打ち傷や線傷が見られる他、フロント・ハンドガード下部等に僅かな欠けが見受けられるものの、全体としては大きな破損等は見られません。 各部の取り付けについては現状目立ったがたつき等は見られません。 傷み易いバット・プレートは全体に仕上げが落ちて、やや打ち傷や時代錆が表れているものの、大きな変形などは見られず、ストック内コンパートメントの蓋の開閉についても問題なく行う事が可能です。 リア・サイトの調整については問題なく行う事が可能です。 セーフティ・レバーの切り替えも可能ですが、トリガーとの連動等はありません。
トリガーテンションのない、ボルトが開いた状態で固定された新加工品です。 (KK)

【その他の情報】

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