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火縄銃 堺一匁稚児筒 加賀大聖寺藩「大聖寺梅鉢紋」(在銘: 地鉄巻張 摂州住田中仁兵衛作)(野)㉘ new
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価格(税込)
 \550,000
商品番号
 【10131】
英  名
 Small-caliber Matchlock Gun for sons of noble family
種  類
 古式銃(登録証付)、単発、東京店在庫品、X候補
国  名
 日本
時  代
 第一次大戦前(〜1914)
全  長
 842mm
口  径
 9mm
装 弾 数
 単発
在 庫 数
 限定1品
画像について
 画像は現物です。
コメント
 【火縄銃 堺一匁稚児筒 加賀大聖寺藩「大聖寺梅鉢紋」(在銘: 地鉄巻張 摂州住田中仁兵衛作)について】
本品は他の銃と並べて比べなければ、一見普通の高級な細筒に見えます。 しかしながら、口径が約9mm (一匁)、全長が84.2cm、銃身長が61.3cmと約1/2サイズの年少者用にスケール・ダウンされた稚児筒です。 小型で成人では握り難いほど小さな台カブですが、年少者が射撃をするのに丁度良いサイズであったと思われますが、実用と言うよりは儀式用ではないかと思います。

本品は摂津國の在銘品で、銃身下面に「地鉄巻張 摂州住田中仁兵衛作」の銘が入っています。 「田中仁兵衛」を含む田中一門は、摂津國で活動した鉄砲鍛冶の家系です。 「田中仁兵衛」については、「全国鉄砲鍛冶銘鑑」P.217及び「全国鉄砲鍛冶銘地域別分類」P.226にその銘が掲載されています。
銘と共に刻まれた「地鉄巻張」とは銃身の作製方法 (鍛え) のランクとも言える構法の一つです。 芯金に巻き付けた鉄板をどのような構法で張り鍛えているかを表しています。「地鉄巻張」は鍛えた地鉄板を巻張した作りです。 他に「半巻張」「一重巻張」「二重巻張」「三重巻張」「短冊張」「蛭巻張」「鍛巻張」「惣巻張」「鍛惣巻張」「鉄惣巻張」「鍛二重巻張」「惣鍛二重巻張」「地鉄惣巻張 」「地鉄鍛惣巻張」「地鉄鍛鋼二重惣巻張」など色々な組合せで表記されます。

本品の銃身は後方に向かって緩やかに広がった細い八角銃身です。 銃口部には八角柑子で、柑子の後ろには銅製と思われる「玉縁/化粧飾りの輪」が設けられています。 銃身は3箇所の目釘によって銃床に取り付けられる構造となっています。 銃床両側のシノギ目 (目釘穴) の穴の周りは真鍮製の蛇目金具で飾られています。 台カブ左側面にある4ヶ所と右側1ヶ所の地板鋲穴の周りの金具は真鍮と銅の二種類の材質を使った凝った二重菊花になっています。
台カブ右側面と台カブ下部の駒形に「大聖寺梅鉢紋」の家紋が2ヶ所あります。「大聖寺梅鉢(だいしょうじうめばち)紋」は加賀大聖寺藩前田氏の家紋で、瓜実梅鉢(うりざねうめばち)紋とも呼ばれます。大聖寺藩は加賀藩の支藩で、大聖寺梅鉢紋も加賀梅鉢紋によく似ていますが花芯から花弁へ伸びる棒がくっ付いていない点が異なります。
先目当は「たんけん型」で、先端に銀製と思われる刃が付いています。 元目当は「富士型」となっています。 本品のカラクリは内カラクリとなっており、カラクリの地板金や火蓋、雨覆、楔、胴金、引金、用心金等の部品は真鍮製となっており、胴金の下面と両側面は三面になった凝った作りです。 火挟は銅製と思われます。 引金は雫形で、用心金は珍しい形状です。 台カブの真鍮製の芝引金と胴金下部前の飾り金具は「瑞雲文様」で飾られています。縞模様の入った高級な台木が使用されています。

江戸時代では元服したら帯刀 (二本差し) が許され、砲術家の家系や財力がある武士はその頃より射撃も嗜みとして行い、体格に併せて小型の銃が作られました。 火縄銃ではこのような小型の品は、「御座敷鉄砲」「稚児鉄砲」と呼ばれる事があります。 弊社には明らかに年少者用と思われる稚児銃が複数挺入荷しており、全て土佐藩 (現在の高知県) で作られていました。 全国的に見ても珍しい稚児銃の殆どが土佐藩で作られたのは、藩士の子弟教育に力を注いでおり、特に幼少の頃から砲術を学ばさせる為に作られた結果でしょうか? 稚児銃という特殊な銃が土佐藩で多く作られたのであれば、今後の研究が期待される分野です。 弊社では色々な要素から本品は「幕末から明治初期の土佐の稚児鉄砲」ではないかと考えています。 また、本品が年少者用の「稚児鉄砲」と考えた理由の一つとして、全体的な大きさもしかりですが、「右手で銃を握った際の引き金の位置」を挙げる事が出来ます。 本品は通常の中筒より「指二本ほど」は後方に引き金が配置されていおり、成人男性が握ると引き金があまりにも後ろに位置するため、非常に使い辛くなっています。 これが元服頃の年少者が握ると丁度良い (引き指が引き金に当たる) 位置になります。 本品は例外的に土佐筒ではなく摂州堺の鉄砲鍛冶の作品で土佐以外の藩からの注文筒と思われます。 東日本で好まれた形状ですが注文主の場所が特定できませんので、製作地の堺筒としますが 加賀大聖寺藩「大聖寺梅鉢紋」の家紋から特別感を出して加賀筒と呼んでも良いでしょう。(MM)

【本個体の説明】
本品の筒(銃身)は全体的に黒漆のように見える仕上げになっています。銃床に隠れる銃床下部等には一部錆痕や若干の朽ち込みが見受けられるものの、概ね良好な状態が保たれており、外部から見える部分は良い状態です。 銃身下部の目釘金具の位置は銃床の目釘穴の位置と3ヶ所とも完全に一致しています。 尚、目釘は付属致しません。 台 (銃床) は若干の打ち傷や擦れ、黒染み等は見受けられるものの、大きな割れや欠け等は見受けられず、全体に当時の黒漆仕上げが残った良好な状態が保たれています。 カラクリの作動については完全で、火挟を起こした状態で引金を引くと火挟がスムーズかつ力強く落ちます。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 火蓋の開閉についても問題なく行う事が可能です。 尾栓もスムーズに取り外しが可能です。 木製のかるか(さく杖)が付属致します。
弊社は日本唯一の古式銃専門店として数多くの火縄銃を扱っておりますが、本品はその中でも「扱った事のない珍しいサイズの小筒」です。 このようなスケール・ダウンされた稚児筒の研究があまり進んでいませんので、これからの研究が期待される分野の品です。 本品を使用した武家は特定できておりませんが、これ程の品を子弟に用意ができる相当な家柄であったのではないでしょうか? 実戦用ではなく子弟に大型の銃砲を扱い方を伝授できる家格を誇示するために作られた品と思います。 数百挺に一挺しかない、」珍しい品です。(MM)(KK)

【登録証情報】
(種別: 火なわ式銃砲、全長: 84.2cm、銃身長: 61.3cm、口径: 0.9cm、銘文: 地鉄巻張 摂州住田中仁兵衛作)

【その他の情報】
令和2年2月12日に東京都教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。

古式銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。

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