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カルカノ M1891 TS 短小銃 (#2273) new
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価格(税込)
 \198,000
商品番号
 【10101】
英  名
 カルカノ M1891 TS Short Rifle
種  類
 ボルト・アクション、東京店在庫品、無可動実銃新入荷品 2025年11月
国  名
 イタリア
時  代
 第一次大戦前(〜1914)、第一次大戦〜第二次大戦
全  長
 910mm(実測)
口  径
 6,5mm×52
装 弾 数
 6発
在 庫 数
 限定1品
画像について
 画像は現物です。
コメント
 【カルカノ M1891 TS 短小銃 について】
カルカノ M1891 小銃は、ベテェーリ小銃の後継として1891年3月に王令で制式決定され、1892年3月29日に軍で正式採用、同年5月から部隊配備が開始された、イタリア軍初の無煙火薬を使用する制式小銃で、トリノ陸軍工廠でサルヴァトーレ・カルカノ技師によって開発されました。 使用弾薬はベテェーリ小銃用の10,4mm弾に比べて大幅に小口径化された6,5mm×52 マンリッカー・カルカノ弾で、小口径化に伴い歩兵が携行可能な弾薬量が増大しました。 機関部の構造はドイツのGew.88 小銃の影響を強く受けたコックオン・オープニング方式で、弾倉はエンブロック・クリップを使用するマンリッカー方式を改良した物が用いられています。 クリップは上下対称のデザインとなっており、上下どちらの向きでも装填が可能です。 また、クリップから最終弾が引き抜かれると、空のクリップがマガジン・ハウジングの下部から排出される構造となっていました。 ボルト・スリーブにはファイアリング・ピン及びボルトをロックする安全装置が設けられています。 M1891 騎兵銃は第一次世界大戦時のイタリア軍の主力騎兵銃で、銃を背負った際に他の装具に引っ掛からない様に、ボルト・ハンドルがストック方向に折り曲げてあります。
イタリアでは1900年、砲兵・工兵・通信兵・自転車部隊など歩兵や騎兵以外の兵科向けとして、全長を短縮したカルカノ M1891 TS 短小銃 (Moschetto Modello 1891 per Truppe Speciali) が採用されました。 本格的な量産は1898年からブレシア工廠で行われ、1919年までに約59万挺が生産されました。 この「TS (特殊部隊用)」の呼称は精鋭部隊を意味するものではなく、単に歩兵・騎兵以外の兵科を指すもので、砲兵・工兵・海軍や森林警備隊に至るまで幅広く支給されました。 M1891 TS 短小銃は全長を抑えつつも歩兵銃と同等の弾道性能を持ち、初速は660m/秒、最大射程は約3,000m、毎分12発の発射速度を発揮しました。 銃身寿命は約4,000発とされ、銃床材にはクルミ材やブナ材が用いられました。 また、1920年代から30年代にかけてはスリング装着方式やハンドガードの設計変更など多くの改修が布告により実施され、1929年には二重スリング方式が布告・翌1930年に正式採用されるなど、戦間期を通じて仕様が変化しました。
第一次世界大戦後、イタリアも各国同様に小銃の短縮化を進めましたが、戦後の経済危機と財政難の中で新型小銃を全面的に開発する余裕はなく、既存の歩兵銃を基にした短小銃が模索されました。 1919年にはM1891 TS 短小銃の改良計画が検討されていましたが、本格的な生産再開は1925〜1927年、イタリアが東アフリカでの軍事行動を強化した時期に始まります。 1928年にはエチオピア帝国との間で二十年条約が結ばれましたが、国境紛争は続き、イタリア軍はより軽便な兵器を必要としました。 この時期、余剰となったM1891 歩兵銃を基に銃身を短縮化して短小銃に改造したカルカノ M1891/24が登場しました。 一方でM1891 TS 短小銃は生産が再開され、テルニ工廠 (1928–1929年、約9万挺)、ベレッタ社 (1928–1938年、約10万8,800挺)、ガルドーネ・ヴァル・トロンピア (Gardone Val Trompia、1928–1938年、約16万挺)、FNA ブレシア (1931–1938年、約7万9,400挺) といった複数の工廠で生産が行われ、1920年代以降も新造品として供給され続けました。
このようにM1891 TS 短小銃は、M1891 歩兵銃からの改造短小銃であるM1891/24と並行しながら、戦間期のイタリア軍において広く運用され、第二次世界大戦期に至るまで現役で使用され続けた、イタリア軍を代表する短小銃のひとつとなりました。

【本個体の説明】
本品の銃身基部にはシリアルNo.の他、N.e.V.C. Brescia (Napoleone & Vittorio Castelli - Brescia) を示す刻印が入っています。 同社は1928〜30年にかけて、軍から放出されたM1891 TS 短小銃を入手し、金属部品や銃床の再整備を行った上で販売していた事が知られており、本品についてもその1挺と考えられます。
本品の銃身や機関部といった金属部は、若干の打ち傷や擦れの他、一部に表面錆痕が見られるものの、目立った欠損等は見られず、表面仕上げも比較的良好に残っています。 白磨きのボルトについても、若干の時代錆や表面錆痕は見られますが、こちらも現状目立った欠損は見られません。 木製銃床についても、やや打ち傷や線傷が散見され、トリガー・ガードやアッパー・タング周辺の木部に僅かなヘアライン・クラックが見られるものの、こちらも大きな破損は見られず、コンディションは概ね良好です。 バット・プレート部については、やや時代錆や表面錆痕は見られるものの、目立った変形等は見られず、銃床への取り付けもがたつきもなくしっかりとしています。 リア・サイトの調整については問題なく行う事が可能です。 クリーニング・ロッドが付属いたします。
ボルトの先端と下半分を切除して、ボルト・ハンドルを閉じた状態で溶接固定した新加工品です。 (KK)

【その他の情報】

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