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M1917 エンフィールド 小銃 (複数在庫品) new
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価格(税込)
 \198,000〜\275,000
商品番号
 【10094】
英  名
 US M1917 Enfield Rifle
種  類
 ボルト・アクション、東京店在庫品、大阪店在庫品、無可動実銃新入荷品 2025年11月
国  名
 アメリカ合衆国 / イギリス
時  代
 第一次大戦〜第二次大戦
全  長
 1,178mm
口  径
 .30-06
装 弾 数
 6発
在 庫 数
 複数在庫有り
画像について
 画像は現物とは異なります。
コメント
 【M1917 エンフィールド 小銃 について】
M1917 エンフィールド 小銃は、第一次世界大戦期にイギリスが開発したP14 (Pattern 14) 小銃を基に、アメリカで改修・大量生産されたボルト・アクション式小銃です。
ベースとなったP14 (Pattern 14) 小銃は、第一次世界大戦期にイギリス軍で採用されたボルト・アクション式小銃で、主にアメリカのメーカーによって契約生産されました。 使用弾薬は.303ブリティッシュ弾で、装弾数は5発となっています。 第一次世界大戦中には狙撃銃としての使用実績もあり、第二次世界大戦中も二線級・予備兵器として運用され、1947年に制式廃止となりました。 P14 小銃の開発の背景には、第二次ボーア戦争で7mm×57弾を使用するモーゼル M1893やM1895 小銃の高精度射撃に苦戦した経験がありました。 これを受け、1910年にイギリス陸軍省は高威力の.276 エンフィールド弾を開発し、モーゼル Gew.98 小銃を基に開発したP13 小銃を製作しました。 しかしながら、この弾薬は威力が大きすぎ、反動や銃身摩耗が問題となり、第一次世界大戦の勃発によって新弾薬の採用は中止されます。 その後、国内の生産能力不足を補う為、イギリス政府はP13 小銃を基に既存の.303 ブリティッシュ弾仕様に改修したP14 小銃を、アメリカのウィンチェスター社、レミントン社、そしてレミントン傘下のエディストーン小銃工場に生産委託しました。 ただし各メーカーごとに部品の規格が僅かに異なり、互換性の問題があった事から、英軍では製造元別に「Mk I W (ウィンチェスター製)」「Mk I R (レミントン製)」「Mk I E (エディストーン製)」と区別されました。 1916年にはボルトのロッキング・ラグを強化したMk I*が登場し、初期型のMk Iは訓練用に回されました。
P14 小銃の外観の特徴としては、レシーバー上のリア・サイトを保護するための大型のガードや、後方に湾曲したドッグレッグ型と呼ばれる形状のボルト・ハンドル、膨らみのある弾倉部が挙げられます。 ボルト・アクション機構はモーゼル式をベースとしているものの、リー・エンフィールド小銃の要素も取り入れたコック・オン・クロージング方式により、素早い連射にも適しています。 照準装置は300ヤードの固定式サイトと長距離用のラダー・サイトを備えていました。 P14 小銃はSMLE 小銃よりも精度と耐久性に優れた反面、重量が重く、装弾数も半分の5発であったため、発射速度ではSMLEに劣りました。 第一次世界大戦では連射力が求められたため、最終的にSMLE 小銃が主力の座を維持しましたが、P14 小銃もその精度と堅牢性から狙撃用途で高い評価を得ました。 特にウィンチェスター製は狙撃銃として高く評価されました。 第一次世界大戦では、精密調整式のリア・サイトやオルディス製スコープを装着した狙撃仕様が運用されました。 総生産数はウィンチェスター約23万5千挺、レミントン約40万挺、エディストーン約60万挺で、合計約123万挺に達しました。
アメリカが第一次世界大戦に参戦した際、同国はM1903 スプリングフィールド 小銃の生産不足に直面しており、これを補う形で、P14 小銃の設計を.30-06 スプリングフィールド弾仕様に改修したM1917 エンフィールド 小銃がP14 小銃と同じ3社により大量に生産されました。 M1917 小銃の弾倉容量は6発 (クリップは5発) となっています。 リア・サイトは400ヤード固定式のピープ・サイトと、200〜900ヤード (100ヤード刻み)、900〜1600ヤード (50ヤード刻み) 対応の跳ね上げ式ラダー・サイトで、P14 小銃と同様の頑丈なガードを備えています。 フロント・サイトはガードの付いたポスト・タイプで、組立時に左右調整され固定されます。 これらの設計は、M1903A3 スプリングフィールド 小銃やM1 ガーランド ライフルなど、後の米軍小銃にも受け継がれました。 また、M1917 小銃には刃長16,5インチの専用銃剣が用意され、後にトレンチガンにも転用されました。 M1917 エンフィールド 小銃は、第一次世界大戦ではM1903 スプリングフィールド 小銃と併用されながらも生産数と配備数でM1903を上回り、終戦時にはアメリカ遠征軍の約75%がM1917を装備していました。 戦後は化学迫撃砲部隊や州防衛隊に配備された他、民間へも放出され、レミントン社では民間用にモデル 30 (Model 30) として製造が続けられました。 第二次世界大戦では、訓練、予備兵器、本土防衛、レンドリース供与など幅広く用いられ、英国ホームガード、中国国民党軍、自由フランス軍、カナダ軍など多くの同盟国に供給されました。 また、戦後もデンマークやノルウェーに供与され、朝鮮戦争では中国人民志願軍や各地のゲリラ部隊が使用しています。 現在でも、M1917は米軍の儀礼用小銃として使用されるほか、デンマークのシリウス犬ぞりパトロール隊が北極圏での野生動物対策用として「Gevær M/53(17)」の名称で運用しています。 その堅牢な構造、優れた遠距離精度、6発装填可能な大容量弾倉と信頼性の高さにより、M1917 エンフィールド 小銃は、第一次世界大戦から現代に至るまで、高く評価され続けています。

【本ロットの説明】
本ロットは個体により仕様や状態が異なる場合がございます。 銃身や機関部といった金属部については、個体によりやや打ち傷や経年による褪色の他、一部表面錆等が見られる場合がございますが、いずれも大きな欠損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 木製銃床については、個体によりやや打ち傷や線傷の他、一部にひびや若干の欠け、補修痕等が見られる場合がございます。 リア・サイトの調整やストック内コンパートメントの蓋の開閉については問題なく行う事が可能です。
ボルトの先端と下半分を切除して、ボルト・ハンドルを閉じた状態で溶接固定した新加工品です。 (KK)

【その他の情報】

無可動実銃には文章では表現の難しい傷がある場合がございます。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。

本ページの画像の個体は東京店在庫品(#99586、販売済)です。
他にも同じモデルが在庫としてございます。 複数の個体が掲載されている場合、各詳細画像 (Detailed Photos) をご確認の上、ご注文の際はシリアルNo.をご指定ください。 価格横にご案内状況を表示しております。

大阪店在庫品の#323170(エディストーン小銃工場製) \198,000(10%税込)の詳細画像(Detailed Photos)はこちら

東京店在庫品の#547653(エディストーン小銃工場製) \275,000(10%税込、お客様ご連絡中)の詳細画像(Detailed Photos)はこちら


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