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フィンランド モシンナガン M39 小銃 (複数在庫品) new
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価格(税込)
 \275,000
商品番号
 【10083】
英  名
 Finnish Mosin Nagant M39 Rifle
種  類
 ボルト・アクション、東京店在庫品、大阪店在庫品、無可動実銃新入荷品 2025年11月
国  名
 フィンランド / ロシア&ソ連
時  代
 第一次大戦〜第二次大戦、第二次大戦後(1945〜)
全  長
 1,189mm(実測)
口  径
 7,62mm×53R
装 弾 数
 5発
在 庫 数
 複数在庫有り
画像について
 画像は現物とは異なります。
コメント
 【フィンランド モシンナガン M39 小銃 について】
M39 (M/39) 小銃は、モシンナガン M1891 小銃を基に、フィンランドが独自に改良を加えて開発したボルト・アクション式小銃です。
原型となったモシンナガン M1891 小銃は、帝政ロシアのセルゲイ・イワノビッチ・モシン大佐とベルギーのナガン兄弟が設計したボルト・アクション・ライフルです。 1891年にロシア帝国の制式小銃として採用されました。 当初、黒色火薬を装薬とした弾薬を使用する前提で開発されましたが、1908年に使用弾薬が無煙火薬使用の尖頭弾に変更されたことで、射程距離が飛躍的に伸びました。
モシンナガン小銃は、生産初期から、フィンガー・レストの削除やリア・サイトの形状変更、スリングの固定方法の変更など様々な改良を受けながら、第二次世界大戦や予備兵器として冷戦期まで使用され続けた大変息の長い小銃でした。 M1891の改良型であるM1891/30ではM1891で問題とされた点が改良されましたが、機関部の構造や使用弾薬など基本的にはM1891と同様です。 第一次世界大戦の経験から、各国では歩兵用小銃の短縮化が図られており、M1891/30もM1891に比べ銃身が10cm程短くなりました。 また、兵士の間では不評であったアルシン表記のリア・サイトをメートルに変更すると共に、リア・サイトとフロント・サイトが強化され、フロント・サイトに筒状のカバーが追加されました。 さらに生産工程の簡略化も図られ、機関部前方にある銃身受部が、八角形から円筒形へ変更されました。 M1891/30には新規製造された個体の他、既存のM1891からM1891/30仕様に改修された個体の2種類が存在し、M1891からの改修型は、銃身受部が八角形のままです。
フィンランドは1917年にロシアから完全に独立した時点で、国内の元ロシア軍の武器庫に約19万挺以上ものモシンナガン M1891 歩兵銃を保有していましたが、その後の戦間期にヨーロッパ各国が第一次世界大戦で鹵獲したモシンナガン小銃を購入する事により、さらなる調達を行いました。 それらのモシンナガン小銃の状態は、使用可能なものから部品取りコンディションのものまで様々でした。 フィンランドではそれらのモシンナガン M1891 歩兵銃を再整備してM/91の名称で採用した他、豊富な予備部品を利用して新たに小銃を組み立てる事も行われました。 1922年から1924年にかけてSAT Riihimäkiで少数のモシンナガン M1891 歩兵銃の組み立てが行われた後、1925年からは1927年にかけてTikkakoski社 (Oy Tikkakoski Ab) で銃身製造が行われ、それらを用いたM/91歩兵銃の組み立てが行われました。 尚、1926年後半から1927年にTikkakoski社で製造された銃身はヘビー・バレルとなっており、銃剣を装着できるように銃口付近に段差が設けられたタイプとなっていました。 フィンランドでは継続戦争直前の1940年からTikkakoski社とVKT社により銃身が再び製造され、それらを使用して多くのM/91 歩兵銃が製造されました。 尚、同時期にベルギーからもM/91 歩兵銃用の銃身が輸入されましたが、ベルギー製銃身を用いたM/91 歩兵銃の組み立ては戦後に行われました。 M/91 歩兵銃には、製造された時期に応じて銃身の段差の有無やバレル・バンドの形状、スリング取り付け部の形状等に違いが見られますが、後期に再整備された品では時代の異なる部品が混在した個体も多く見られます。
1927年にフィンランド軍はモシンナガン M1891 歩兵銃を基に独自の改良を加えたモデルとしてM/27 小銃を採用しました。 M/27 小銃では銃身の短縮化及び重銃身化が行われており、フロント・サイトにはガードが追加されました。 また、フロント・バンドはノーズ・キャップ兼用となり、下部に着剣装置を備えたデザインに変更されました。 その他、ボルトのコネクター・バーにConnector Wingsと呼ばれる突起が追加され、レシーバー内に加工された溝と噛み合う構造へと改良されているのも特徴です。 当初、銃床の強度不足から着剣しての訓練時や射撃時に銃床が破損する問題が発生したため、1930年代半ばには本銃の生産が落ち込みましたが、問題を解消するための改良が行われ、既存の銃床にも改修が施されました。 M/27は1927年から1940年にかけてTikkakoski社で生産が行われた他、1932年から1935年にかけてVKT社でも生産されました。
その後、1939年4月にフィンランド陸軍と市民防衛隊 (Suojeluskunta) は、新たな制式小銃としてM/39 小銃を採用しました。 M/39 小銃は「ウッコ・ペッカ (Ukko-Pekka)」の愛称で呼ばれ、これは当時の大統領ペール・エヴィンド・スヴィンフヴッドに由来します。 本銃は陸軍と市民防衛隊からの要望を基に小銃の標準化を目的に制式化され、基本的には市民防衛隊の制式小銃であったM/28-30 小銃を踏襲しつつも、陸軍の要望による改良点が盛り込まれました。 M/39 小銃はM/91 歩兵銃の機関部を流用しながら、銃身・銃床・金具類を全面的に改良したモデルであり、ピストル・グリップ付きの銃床が外観上の特徴となっており、スリングの取り付け方法は歩兵・騎兵双方に適するよう改良されています。 ただし、初期生産品の一部には従来型の直銃床が使用されました。 また、M/27、M/28、M/28-30 小銃で使用されていたフィンランド製銃身は、ロシア製鹵獲弾薬を使用した際の適合性に問題が生じた事から、弾薬の互換性を確保する為、口径を0.3082インチから0.310インチに変更し、ライフリングのツイスト・レートも9.5インチから10インチに改められました。 冬戦争終結までに完成したM/39 小銃はわずか10挺に過ぎませんでしたが、その後の継続戦争に向けて量産が進められ、最終的には戦中に約96,800挺が製造されました。 さらに1960年代後半から1973年にかけて残存部品を用いた少数の組立が行われ、総生産数は約102,000挺に達しました。 製造は主にサコー社、VKT社、Tikkakoski社によって行われ、サコー社は陸軍へ約6万6千挺、市民防衛隊へ約1万挺を納入しました。 M/39 小銃には、Suojeluskuntain Yliesikunta (市民防衛隊総司令部) の「SK. Y」刻印を持つ個体や、ベルギー製の「B」銃身を組み込んだ個体も存在します。 M/39 小銃はその高い精度と堅牢さから、戦後も一部が競技射撃や訓練用として生産・使用され続けました。

【本ロットの説明】
本ロットは個体により銃身基部上面に打刻された製造年やメーカー刻印が異なる場合がございます。
本ロットはいずれもやや使用感が見受けられ、銃身や機関部といった金属部については、個体によりやや打ち傷や経年による褪色の他、一部表面錆等が見られる場合がございますが、いずれも大きな欠損等は見られず、概ねしっかりとした状態が保たれています。 木製銃床については、個体によりやや打ち傷や線傷の他、一部にひびや若干の欠け、補修痕等が見られる場合がございます。 リア・サイトの調整については問題なく行う事が可能です。 クリーニング・ロッドが付属いたします。
ボルトの先端と下半分を切除して、ボルト・ハンドルを閉じた状態で溶接固定した新加工品です。 (KK)

【その他の情報】

無可動実銃には文章では表現の難しい傷がある場合がございます。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。

本ページの画像の個体は東京店在庫品(#207923、販売済)です。
他にも同じモデルが在庫としてございます。 複数の個体が掲載されている場合、各詳細画像 (Detailed Photos) をご確認の上、ご注文の際はシリアルNo.をご指定ください。 シリアルNo.横にご案内状況を表示しております。

東京店在庫品の#203383の詳細画像(Detailed Photos)はこちら

大阪店在庫品の#500594の詳細画像(Detailed Photos)はこちら


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