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ルフォーショー 6連発 ピン・ファイア リボルバー(登録付、#8664 、Kirschbaum、辛巳三七八愛媛)(西)㊾ |
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価格(税込)
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\2,200,000 |
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商品番号
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【10016】 |
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英 名
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Lefaucheux Pinfire Revolver made by C.R. Kirschbaum |
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種 類
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古式銃(登録証付)、登録証付古式銃買取品、✕ |
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国 名
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帝政ドイツ / ドイツ |
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時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
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全 長
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293mm |
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口 径
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8mm (実測9mm) |
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装 弾
数
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6発 |
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在 庫
数
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限定1品 |
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画像について
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画像は現物です。 |
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コメント
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【ルフォーショー・タイプ 6連発 ダブル・アクション リボルバー (#8664、C.R.Kirschbaum製、辛巳三七八番 愛媛県) について】
ルフォーショー (ル・フォーショウ=Lefaucheux) リボルバーは、フランスのガンスミスであったカジミール ルフォーショー(Casimir Lefaucheux, 1802-1852) によって発明されたピン・ファイア式 (カニ目打ち式) の金属製薬莢を使用するリボルバーです。 フランス、ベルギーで1850-70年代に多種多数製造され、ドイツでも極少数が製造されました。 1858年にはフランス軍初の金属製薬莢を使用するリボルバーとして軍用に採用されました。 本品は非常に珍しいドイツ製で、刃物の生産地で現在も有名なSolingen (ゾリンゲン) にあったC.R. キルシュバウム (Kirschbaum) 社製の品です。 現在国内で見つかるドイツ製の11mm口径のルフォーショー リボルバーはC.R. キルシュバウム社製が殆どで、幕末に同社と日本に武器を売り込んだ業者の間に深い関係があったと考えられます。 ルフォーショー リボルバーは5連発から20連発までの非常に多くのバリエーションがあります。 長さが3cmほどのラウンド・バレルから15cm以上もあるオクタゴン・バレルまで、色々な銃身長がありました。 用途も色々で、大型の無骨な軍用モデルもあれば、全体に彫刻の入った小型の護身用までバリエーションが豊富です。 ピン・ファイア式の生産はパテントの関係でしょうか、ヨーロッパではスタンダードな種類でしたが、アメリカでは余り生産されませんでした。 当時ルフォーショーはピン・ファイア拳銃の代名詞で、リム・ファイア式が普及されるまで、フランス、ベルギーからヨーロッパを始め、アメリカ、日本など世界各国に輸出されました。 特に幕末期には多くの種類のルフォーショー拳銃が日本国内に入っています。 本品は銃身長152mmの大型サイズの6連発モデルでドイツ製とあって、どちらかと言えば線が細いフランス製やベルギー製に比べて、がっちりとしています。 ルフォーショー リボルバーはバリエーションが多く、アメリカ製リボルバーよりお手頃な価格帯ですので、それだけを集めるには面白い分野です。
ピン・ファイアは日本ではカニ目打ち式と呼ばれる最も初期の金属薬莢を使用する発火方式の銃で、パーカッション (管打ち式) に比べて装薬や弾頭、そして雷管が脱落する心配もない長所がありました。 シリンダーはセンター・ファイアのように完全に前から後ろまで貫通した後装式です。 しかしながら、現代実包が使用出来ない旧式の金属薬莢を使用するため、最も現代銃に近い構造をしているのにも拘らず、国内で古式銃として合法的に所持できます。
【本個体の説明】
本銃はルフォーショーの中ではどちらかと言えば大型の部類に入ります。 口径9mmの6連発モデルで、シングル/ダブル・アクションのいずれも使用可能とした、軍用としても使われたと思われる品です。 フレーム、グリップ・ストラップ、バック・ストラップ、グリップ・エンドには唐草模様のエングレイビングが入っています。 本品はトリガー・ガードが当初からなく、トリガーは前方に折り畳めるようになっています。 右側面の装弾孔にはピースメーカーのような蓋 (Loading Gate) が付いており、その当時ポピュラーだった管打式拳銃より遥かに素早い装弾が可能でした。 本品の表面仕上げ全体的に経年の時代錆が薄く付いていますが、ハンマーやフレームの一部にオリジナルのブルー仕上げが残っている程度の良い品です。 バック・ストラップに極僅かな朽込痕は見受けられるものの、目立った欠損等は見受けられません。 エジェクション・ロッドが銃身右下に装着されており、空薬莢を装弾孔から容易に排出出来るようになっています。 シングル・アクション及びダブル・アクション作動は完全良好で、ハンマーの動きに合わせてシリンダーが歯切れ良く回転しますが、古い品ですので不要な操作はお勧めできません。 オリジナルのステイン仕上げが良く残った木製グリップが付属しています。 銃身内はライフリングが深く刻まれており、最後まで(全て)抜けています。 銃身基部右側面にC.R.(一行目)、Kirschbaum (二行目)、Solingen(三行目)のメーカー刻印が入っていますが、一行目の「C」が難しくなっています。 また、銃身基部左側面には「SME. LEFAUCHEUX」のパテント刻印が入っています。 特筆すべき点は銃身基部上面本に「帝政ドイツのプルーフ刻印」と帝政ドイツ独特の口径の表示方法である「9m/m」の刻印も入っています。 本体フレーム右側面下側に8664のシリアル No.が入っています。 シリンダーにも「帝政ドイツのプルーフ刻印」が入っています。
本品のグリップ左側面には「辛巳 三七八番」の焼印、グリップ右側面には「(長方形に囲った)愛媛縣」の焼印がハッキリと入っています。 辛巳 (かのとみ) とは干支の一つで、明治14年 (1884年) を表します。 明治5年 (1872年) 一月に太政官布告第28号第五則の「銃砲取締規則」によって私蔵されていた銃砲の「我が国初の管理統制」が始まりました。 廃藩時において旧藩は旧家臣に軍用銃を下付けする事が多く、旧士族の家には一挺の軍用銃があったとも言われています。 それらが大量に市中に出回り私蔵されていました。 それらの銃砲は管轄庁 (東京と大阪は武庫司) に持参して改刻印式によって番号、官印を受ける (これが明治5年度であれば壬申刻印と番号) 事を義務付けました。 同時に管轄庁は同人名と番号を管轄鎮台に届け出て、鎮台より武庫司にそれらが提出される仕組みになっていました。 その際の刻印が「壬申刻印」です。年代が上がると「癸酉(明治6年)」「甲戌(明治7年)」「乙亥(明治8年)」と変わってきます。 本品は「辛巳(明治14年)」です。
本品に入っている「愛媛縣」とは1871年 (明治4年) 11月9日廃藩置県が実施され同年12月25日 (旧暦11月14日)、愛媛縣は現在の愛媛県にあたります。 本品に入っている明治14年 (1881年) に打刻された辛巳刻印の時期と、更に香川県(愛媛県の隣)で交付された登録証からも整合性が取れています。 明治14年 (1881年) から令和6年まで四国にあった事を裏付けています。
9mm口径ダミー薬莢対応品 (9mm口径のダミー薬莢がシリンダーに装填出来るのを確認しておりますが、6発フル装填して問題なく作動するかの確認はまだ行っておりません。 尚、ダミー薬莢は本商品には付属しておりません)。 (MM)
【登録証情報】
(種別:ピン打ち式銃砲、全長: 29.3cm、銃身長: 15.5cm、口径: 0.8cm、銘文: 無銘、備考: 壬申番号 辛巳三七八番 愛媛県)
【その他の情報】
令和6年6月20日に香川県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
本銃は約150年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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