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火縄銃 国友八匁荻野流中筒 「三ツ藤巴紋」銀象嵌 (在銘: 江州國友源右衛門充胤) (新)㉖ |
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価格(税込)
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表示製作中 \880,000 |
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商品番号
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【10002】 |
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英 名
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Japanese Large-caliber Matchlock Gun, KUNITOMO Style |
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種 類
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古式銃(登録証付)、単発、登録証付古式銃買取品、東京店在庫品、✕ |
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国 名
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日本 |
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時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
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全 長
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1,100mm |
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口 径
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17mm |
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装 弾
数
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単発 |
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在 庫
数
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表示製作中 |
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画像について
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画像は現物です。 |
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コメント
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【火縄銃 国友八匁荻野流中筒 三ツ藤巴紋紋銀象嵌 (在銘:江州國友源右衛門充胤) について】
江州国友鍛冶の名工である「國友源右衛門充胤 (全国鉄砲鍛冶銘鑑記載銃工)」の在銘中筒です。 充胤は江戸時代の天才発明家、国友一貫斎藤兵衛の実弟である八代目国友源右衛門の子で、九代目国友源右衛門です。 國友源右衛門充胤の銘は、「全国鉄砲鍛冶銘鑑」P.108及び「全国鉄砲鍛冶銘地域別分類」P.100に掲載されています。 充胤は明治十九年(1886年)没で、江戸時代後期から幕末に活躍した鉄砲鍛冶です。 充胤の初期の作として、弘化二年(1844年)の年紀が入った非常に良く似た作が残されており、本作も弘化年間(1844年-1848年)から嘉永年間(1848年-1855年)頃に作られた品と考えられます。
本品は口径が実測17mmの八匁中筒で、本体重量は約◯◯kgとなっています。 本品の筒 (銃身) は後方に向かって緩やかに広がった丸銃身で、上面のみ平坦となった「表一角」と呼ばれる形状となっています。 銃身の上には作域の良い銀象嵌で「三ツ藤巴紋(みつふじどもえもん)」または「藤巴紋」が配されいます。 後藤又兵衛、大久保利通、福岡藩主黒田家の家紋などで有名です。 銃身と銃床は目釘ではなく1本の真鍮製台締金により確りと固定される構造となっています。
台木 (銃床) についても高級な樫を用いるなど贅沢な材料を使った品で、内部には「大嶋吉兵衛宗昌」の台師銘が入っています。 弊社では「大嶋吉兵衛宗昌」の銘が入った台木が付いた「摂州住嶌谷喜八郎」作の火縄銃 細筒と「江州國友戸十郎當節」作の火縄銃型 管打式軍用筒も取り扱っており、大嶋吉兵衛宗昌が堺及び江州国友の鉄砲鍛冶双方に台木を供給していた事が窺えます。 尚、國友戸十郎當節については文政七年 (1824年) から幕末頃にかけて活動していた鉄砲鍛冶である事から、同じ台師銘が入った本品の台木も同時期に製作された可能性が高いと思われます。 豪華絢爛な堺筒の台木から、装飾性を廃した質実剛健な国友軍用筒の台木まで幅広く手掛けていた大嶋吉兵衛宗昌は、当時相当の実力や技巧を備えた台師であったと考えられます。
本品のカラクリは内カラクリ (蟹目カラクリ) で、カラクリの地板は後方に長く伸びた特徴的な荻野流の形状となっています。 カラクリの地板や胴金、雨覆、火蓋といった部品は真鍮製となっています。 火挟は鉄製となっています。 真鍮製の引金には用心金は設けられておらず、引金後方の銃床下部には強度を増すためのナマコ金 (力金) と呼ばれる真鍮製の部品が取り付けられています。
本品は形状(庵の背が直線的に真っすぐ下がった台カブの形状、背高い先目当、台カブの紐通しの孔など)から上野国(群馬県)の荻野六兵衛安重(1613―90年)が興した荻野流でないかと思います。 荻野流は江戸時代初期の寛文年間(1661-1673年)頃創始された、正木流など十二流派の砲術を極めた、和流砲術の一流派です。 安重の子である六兵衛照清(てるきよ)は大坂で私塾を持って流派を広げ各藩から入門者が多く、江戸時代を通じて最も流行した。砲術家の坂本天山や高島秋帆(たかしましゅうはん)を輩出しました。 特に大砲術に力を入れ、荻野流の現存品は中筒(十匁前後)の品に見られます。 射撃法/火薬調合法/砲丸の種類や扱い方などについて解説した指南書が現存しています。 また高島秋帆が荻野流砲術を基に製作した十匁筒を、 天保10年(1839)5月に書き写した「高島所持荻野流拾匁筒之図」が残されており、本品はその図にかなり近い形状をしています。(MM)
【本個体の説明】
台木 (銃床) については銘を入れるだけあって、台師にとっても自信作であったと思われます。 台木にはやや打ち傷や線傷が僅かに散見されますが、全く問題の無いレベルです。 銃身を外して台(銃床)の状態を見ると使用(実射)された形跡が殆どなく、160年以上経た時代感は感じられますが、しっかりとした状態が保たれています。 先台全体に角は完全に落とした丸みを帯びた形状です。 カラクリの地板や胴金、雨覆、火蓋、引金、ナマコ金といった真鍮部品についても、適度な時代感が付いた良い雰囲気となっています。 カラクリの作動については完全で、鉄製の火挟を起こした際のロックはしっかりと掛かり、引金を引くと火挟がスムーズに落ちます。 火蓋の開閉についても問題なく行うことが可能です。 銃身内は銃口から銃身後部まで完全に抜けて (通って) おり、火穴も抜けています。 尾栓については現状固着しており取り外しは出来なくなっています。 木製のかるか (さく杖) が付属致します。
筒と台木を技巧に優れた名工がそれぞれ手掛けた、國友中筒の逸品です。 銃身上の美しい家紋が一点光る、全体に装飾を廃した質実剛健な作りの品で、作動もしっかりとした弊社が自信を持ってお勧めできる非常に真面目な品です。 (MM)
【登録証情報】
(種別: 火なわ式銃砲、全長: 110.0cm、銃身長: 69.7cm、口径: 1.7cm、銘文: 江州國友源右衛門充胤)
【その他の情報】
平成9年11月18日に三重県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた、完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
古式銃は約160年以上前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入いただけますようお願いいたします。 無可動実銃とは異なり作動する機械物ですので、作動や仕上げの確認をご自身で行われる事をお勧めいたします。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記リンクの詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。 詳しくは本HPのメニュー・バーにある「Ordering Terms (ご注文について)」の「04. 商品の返品について」をご覧ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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