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鼈甲台山葡萄〇〇彫螺鈿蒔絵櫛・笄(在銘: 是光)【99】 |
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価格(税込)
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表示製作中 \33,000 |
商品番号
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【9991】 |
カテゴリー
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鎧、甲冑、面頬、鐙、刀装具、刀剣、日本古武具 |
国 名
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日本 |
在 庫
数
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表示製作中 |
コメント
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【櫛と笄について】
櫛(くし)は髪の毛を梳(す)いて埃や垢を落としたり、髪を整えるための道具です。 髪飾りとしての役割も持ち合わせており、ツゲ、竹、鼈甲(べっこう)、象牙などで作られ、日用品から工芸品まで様々な種類があります。 櫛の歴史は長く、縄文土器時代から存在しており、青森県八戸(はちのへ)市の是川(これかわ)遺跡から出土したものが最古と言われています。 古くは中央を曲げた細い竹を集め、蔓草(つるくさ)で留め合わせた縦長のものを用いましたが、平安時代以降、木材、牙などを鋸(のこぎり)で挽いたものが使用されるようになりました。 櫛が工芸化したのは、髷(まげ)が結われるようになる江戸時代中期からで、蒔絵、象嵌、真珠、ガラス玉、瑪瑙(めのう)、珊瑚玉をあしらった高級品も作られました。 櫛を使った様々な結髪法も開発され、櫛、笄(こうがい)、簪(かんざし)は日本髪の象徴的なものとして現在も知られています。
笄(こうがい)は「髪掻(かみかき)」が変化した言葉で、本来は髪を掻き上げるのに用いる細長い道具のことを言います。 江戸時代になると、櫛と同じように髷(まげ)などに差す女性用髪飾りとして用いられるようになりました。 竹、金、銀などの金属、鯨の髭、鼈甲、水晶、瑪瑙などで作られ、様々な形状があります。 また、男性用の笄は刀装具の一つであり、鞘(さや)の差表(さしおもて)に挿しておき、髪を撫で付けたり髷を崩さずに頭を掻くのに用いました。 男性用の笄も、江戸時代以降の物はほとんど実用品ではなく、装飾品として小柄、目貫と組み合わされて用いられました。
【鼈甲台山葡萄〇〇彫螺鈿蒔絵櫛・笄(在銘: 是光)について】
本品は明治時代の鼈甲製の櫛と笄で、金漆塗地に〇〇彫と螺鈿細工、金蒔絵で「山葡萄(やまぶどう)」が描かれています。 笄は「中差し」と呼ばれる印籠継ぎで中央部から左右二つに分かれ、挿す時に髷の両側から差し込んで中で合わせる仕組みのもので、中央部が梨地、端が金漆塗で滑らかなグラデーションで切り替わります。 山葡萄は古名では葡萄蔓(えびづる、えびかずら)と呼ばれた蔓性の低木落葉樹で、樹皮は古くから籠の材料として使用されてきた馴染み深い植物です。 彫刻部から覗く鼈甲の深い色味と鮮やかな金漆の対比が見事で、そこに蒔絵と螺鈿が合わさり同系色の中でも豊かな色彩に驚かされます。 櫛の棟に沿った蔓が流れが美しく、あえて笄の側面にみっちり描く粗密の差など非常にバランス感覚の優れた美的感覚が感じられます。
笄に「是光」の銘が入っています。
櫛 横幅 約84mm 縦幅 約30mm 厚み 約3mm
笄 長さ 約130mm 横幅 約11mm 縦幅 約7mm
笄の継ぎ目が固く、外れにくくなっております。
時代物としては健全ですが、擦れや小傷、変色などがある場合がございます。 詳細な状態は画像でご判断ください。
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