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海軍士官大正三年制(旧型)軍刀 戦艦伊勢航海長 海軍大佐 城野喬 所持品 (在銘: 因幡山◯藤原忠明、明治三年八月吉辰) |
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価格(税込)
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\1,320,000 |
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商品番号
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【11746】 |
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カテゴリー
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旧日本帝国武官軍刀文官長剣 (銃剣、短剣は含まず) |
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国 名
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日本 |
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在 庫
数
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限定1品 |
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コメント
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【本個体の説明】
海軍旧型軍刀の拵に銃砲刀剣類登録証付の本身 (在銘: 因幡山◯藤原忠明 花押、明治三年八月吉辰) が入った品です。
刀身は身幅があり、しっかりとした状態が保たれています。 刀身は古研ぎで、僅かに時代錆や小傷が見られますが、刃切れは無く刀身の匂い(刃紋)もしっかりと残っています。 茎は生で、羊羹色の黒錆に覆われています。 表裏銘もしっかりと確認することが出来、年紀銘の吉辰とは「吉日」と同じく良い日、めでたい日を意味します。 また、本品は明治9年以前に作刀された新々刀です。
本品は元海軍大佐 城野 喬 (じょうの たかし)氏の所持品です。 本品には海軍少尉時代の婚姻ポートレート写真が付属します。 三つ折り台紙の表紙裏面に「昭和六年十一月十一日 城野喬 美智子」の記載が見られ、写真内には本品と見られる海軍旧型軍刀が写っています。 裏表紙には「東京芝区南佐久間町一ノ一 山川寫眞館」の文字が見られます。 城野 喬氏の経歴は以下の通りです。
・海軍兵学校 (53期)
大正14年(1925年)7月14日、海軍兵学校を卒業 (62名中13番)、少尉候補生。
同期には、皇族:伏見宮博信王、大佐:宇野亀雄 ・大橋勝夫・福地誠夫、中佐:日下敏夫、少佐:藤井斉がいます (何れも最終階級)。 海兵53期はワシントン海軍軍縮条約の影響で採用者が激減しました。
・大正15年(1926年)12月1日 少尉任官
・昭和3年(1928年) 12月10日 中尉任官
・昭和6年(1931年) 12月1日 大尉任官
・昭和7年(1932年) 12月1日 兵学校教官兼監事
・海軍大学甲種学生 (36期)
昭和11年(1936年) 12月1日 入学〜昭和13年9月15日 卒業
同期には、大佐:内藤雄、立花止、清水洋、淵田美津雄、中佐:室井捨治(主席)、大石宗次(次席)、中山定義がいます (何れも最終階級)。
・昭和12年 (1937年) 12/1 少佐任官
・昭和13年 (1938年) 1/2 機雷敷設艦 厳島 臨時航海長、軽巡洋艦 神通 航海長
・昭和15年 (1940年) 10/15 重巡洋艦 青葉 航海長
・昭和17年 (1942年) 11/1 中佐任官
・昭和19年 (1944年) 5/20〜昭和20年 (1945年) 3/10 航空戦艦 伊勢航海長。 レイテ沖海戦、北号作戦に従事
・昭和20年 (1945年) 第一特攻戦隊 (横須賀鎮守府) 参謀着任
・同年 9/5 大佐任官
また、1943年5月25日付の国語審議会名簿には「海軍少佐 城野喬」との記載が見られます。 戦後も文筆活動を行っていたようで、1972年「丸」編集部発行の"写真集 日本の戦艦"内の「伊勢とともに闘った一年間」、1979年 軍艦伊勢出版委員会発行の"軍艦伊勢 下巻"内の「戦斗中の救助作業」、1980年に東郷会より発行された機関紙"東郷 第147号−第170号 (1980年1月〜1981年12月)"内の「ど根性に生きた将軍八代六郎を読んで」などを寄稿されています。
本軍刀の各部は以下のような仕様になっています。
柄: 親粒付白本鮫皮、金線太1本、細2本巻
背金: 一枚貼付桜花、毛彫葉枝蕾、城野大佐の家紋 銀製「亀甲に剣片喰」家紋
護拳: 一枚貼付桜花、毛彫葉枝蕾
柄頭: 一枚貼付桜花
切羽; 揃いの計6枚、「一〇」刻印
縁: 高彫桜花蕾葉枝 (両面)
留め具: 鍔兼用折りたたみ刀身止錠蓋
鞘: 黒漆研出鮫皮巻木鞘
胴輪: 一枚貼付桜花 と毛彫蕾葉枝 (両面)
第二胴輪 (第二佩鐶足金具): 一枚貼付桜花、毛彫蕾葉枝 (両面)
石突: 一枚貼付桜花 と毛彫蕾葉枝 (両面)
本品は抜刀した状態で刀身取り付けにガタつきはなく、しっかりとした状態が保たれています。 鍔(護拳)の取り付けにもガタつき、隙間はありません。 折りたたみ刀身止錠蓋は歯切れよくロックが掛かり、ヒンジの動きも大変スムーズです。 柄巻の鮫革にはごく僅かな粒の抜けが見られるものの、全体的に汚れは少なく、その他割れやヒビなどの破損も見られません。 金線(太1本、細2本)には一部に切れや緩みが見られるため、金線を抑えている背金部分は取り外されないほうが良いと思われます。 目釘は黒牛角製で、片側に破損が見られます。 (本品の希少性やオリジナル性を鑑み、弊社では金線の補修、目釘の交換は行っておりません)。
鞘内部の木部(入れ子鞘)は割れや破損も見られず、胴輪(鞘口金)の取り付けにガタつきもありません。 鞘外装は僅かに漆の擦れや一カ所浅い凹みが見られますが、全体的には光沢のある研出し漆と美しい鮫革の模様が健在です。 鞘金物には経年に伴う若干の黒ずみが見られますが、大部分でオリジナルの鍍金仕上げが残っています。 佩鐶に大きな歪みは見られません。
付属の佐官正刀緒には経年に伴う黒ずみとごく僅かな解れが見られますが、大きな解れや切れといった破損はありません。 本品のように元の所持者の分かる軍刀は貴重で、著名な軍艦に乗艦していた佐官将校となると更に希少価値のある品です。
外装全長:約104.8cm、柄全長:約23.2cm。 東京店在庫品 (TK)
【その他の情報】
令和6年1月24日に岐阜県教育委員会により交付された銃砲刀剣類登録証が付いた実物の日本刀です。 模造刀剣ではありません。 種別は「刀」 、長さ71.1cm、反り1.1cm、目くぎ穴1個、銘文は「(表)因幡山◯藤原忠明 花押」、「(裏)明治三年八月吉辰」と記載されています。
オリジナルの軍装品には文章では表現の難しい傷がある場合がございます。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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