サンダース分隊の中で目立たないようで存在感のあったのがリトルジョン(カーターも?)でした。6フィート(180cm:大戦中の米軍平均身長は今に比べだいぶ低い)の大男でボサっとして見えるのかカービーにはウドの大木などとからかわれていましたが中々シビアな観察眼を持っているようで時々カービーに対して鋭いツッコミを入れて怒らせていました。また体格に似合わず手先が器用らしく同僚のウィリアム・ネルソン(通称ビリー)に「小隊の中でも最も.30口径(30-06)M1919A4機関銃の調整が巧い(原語ではヘッド・スペースの調整とマニアック:大戦中は機関銃のヘッド・スペースがよほど大切らしく最近の映画「プライベート・ライアン」でも装填手が機銃手にヘッド・スペースは大丈夫かと問うシーンがあります)」と言われています。米軍側の機関銃がTVコンバットでは出てくることはあまり多く有りませんが実際には地上用のトライポッドだけではなくソフトスキン用ではM1917クレードルを用いて使用、250連ベルト用弾箱にも鉄製や木製が有りいろんな場面の記録写真に残っています(余談ですが戦後は発展形のM1919A6と共に陸上自衛隊でも装備されました)。リトルジョンがM1919など機械の調整が巧かったのは戦争前に農業をしていたのでトラクターなどで慣れていたからなのでしょうか。通常はM1ガーランドを携行していますが大型の無線機を背負わされている事も有りました(ポンチョの下に大事な自転車を背負っていた(隠していた)事もありましたが)。
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