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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【6943】 |
英 名
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Type 30 Carbine |
種 類
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ボルト・アクション、無可動実銃買取品 2019年 冬 |
国 名
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日本 |
時 代
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第二次大戦後(1945〜) |
全 長
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mm |
口 径
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6,5mm×50 |
装 弾
数
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5発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【三十年式騎兵銃 について】
三十年式歩兵銃は日本陸軍が明治30年 (1897年) に制式とした歩兵銃で、約55万挺が生産されて日露戦争における主力小銃として使用されました。 有坂成章大佐 (後に中将) が明治29年に3ヶ月程度の短期間で本銃の設計試作を行ったと言われています。
三十年式歩兵銃の登場以前には村田式の連発銃 (二十二年式村田連発銃) が採用されてはいましたが、チューブ・マガジンにより再装填を手早く行う事が出来ず、また同マガジン・システムによる平頭弾のため命中精度にも難点がありました。 また構造的にも初期の連発銃で、既に時代に遅れつつありました。 このため村田経芳の後を受けた有坂大佐 (当時) による設計により、スウェーデン軍のM1894小銃を参考にモーゼル・タイプの一体型ボルト使用するコックオン・クロージング方式を採用しました。 コックオン・クロージング方式はボルト・ハンドルを起こした際にはコッキングが行われず、ボルトを前進させる際にファイアリング・ピンのスプリングが押し縮まりコッキングが完了するようになっています。 また三十年式歩兵銃の特徴であるフック (三日月型) 式の安全装置がファイアリング・ピン後部と連動しており、射撃時 (火=Fire) はフック式の安全装置が左横に倒れており、安全時 (安=Safe) はフックが垂直に起きてファイアリング・ピンを固定し引金を引いても撃発出来なくなっています。 安全装置の切り替え位置が明確なために誤操作を防ぐ事が出来た半面、フック式であるために他のものに引っ掛かる問題点があったと言われています。 酷寒の満州での戦闘の経験から防寒手袋をはめた状態で小型のフックを回転させる操作に難があったのが、後に三八式小銃型 (大型でチェッカリングが入った円形部品) に改良される一因とされています。
三十年式歩兵銃と同時に円頭型 (蛋形) 弾頭を持つ口径6,5mmの三十年式実包 (6,5mm×50 セミ・リムド) が口径8mm×52の村田弾に変わり新しく開発されました。 当時口径6,5mmは小銃弾としては威力が小さく、ロシア騎兵の突撃には対抗できないと考えられていました。 しかしながら無煙火薬による小口径化や弾丸を軽量化する分初速を高くする事により弾丸の低伸性を実現するなど、ロシア軍の小銃の性能を凌駕していました。 同時代の口径6,5mm弾はイタリアのカルカノ弾 (6,5mm×52)、スウェーデンのスウェーディッシュ・モーゼル弾 (6,5mm×55)、オーストリアのマンリッヒャー弾 (6,5mm×54) 等がありますが、実包を5発横並びに配置したモーゼル式クリップはスウェーデン軍のものだけで、この点も近代的と言えるでしょう。
銃弾はもとより近代的なボルト・アクション ライフルで、モーゼル系機関部を採用した日本で初めての銃となりました。 当時としては先進的で、後に採用され終戦まで使用された名銃「三八式小銃」はこの三十年式の改良型です。 一方、その先進さから、銃身の素材が国内では要求する鋼を調達できず、輸入に頼る事になったという問題点もありました。
このような経緯から、三十年式を筆頭にこの機構を踏襲した三八式、九九式小銃を含めた日本軍の小銃は、外国でアリサカ・ライフルと呼ばれました。
三十年式騎兵銃は三十年式歩兵銃をベースに銃身を短縮した騎兵銃モデルです。 歩兵銃とは異なり負い革止が本体左側面に移されている他、木被が省略され、照星にガードが追加されているのが特徴です。 また、照尺についても500mから1,500mまでに対応した物へと変更されています。 量産前のロットの三十年式村田銃では二十二年式村田騎兵銃と同様に着剣ラグが省略されていましたが、その後の量産品では着剣ラグが追加されました。 三十年式は1905年から1906年頃まで軍の主力小銃として運用されましたが、三八式の採用に伴い更新が行われ、その後軍事教練用として使用された他、第一次世界大戦中は歩兵銃及び騎兵銃が英国やロシア等へ輸出されました。 (MM)(KK)
【本個体の説明】
本品の機関部左側面にはシリアルNo.の他、東京砲兵工廠小石川小銃製造所製を示す刻印が入っています。 シリアルNo.から約4万挺製造された三十年式騎兵銃の中でも最後期に製造された品である事が窺えます。 薬室上面には「三十年式」の刻印及び菊花紋章が比較的はっきりと残っています。 菊花紋章には円形の追刻が行われていますが、大きく外観を損ねるレベルではありません。
本品の機関部はやや小傷や擦れ、若干の経年による褪色が見られるものの、目立った朽ち込みや欠損等は見受けられず、オリジナルの表面仕上げも大部分に残った比較的良好な状態が保たれています。 銃身部についても若干の打ち傷や僅かな表面錆痕は見受けられるものの、目立った朽ち込み等は見受けられず、こちらもブルー仕上げが大部分に残っています。 ボルトについても若干の時代錆を除いて目立った表面錆等は見受けられず、白磨きの仕上げが比較的良好に保たれています。 上/下帯及び用心金についてはやや経年による褪色や時代錆が表れており、若干の表面錆痕が見受けられますが、こちらも大きな欠損等は見受けられず、比較的しっかりとした状態が保たれています。 木製銃床についてはやや打ち傷や線傷等は見受けられるものの、大きな欠損等も見受けられず、やや艶のある仕上げが残った比較的良好な状態が保たれています。 バット・ストック左側面に一部薄くなっていますが数字が打刻されていた痕が見受けられます。 用心金取り付け部前方に3cm程のヘアライン・クラックが見られるものの、強度的には影響のないレベルのものです。 また、下帯を留める板バネの取り付け穴付近に一部木部の補修痕が見受けられますが、あまり気にならないレベルのものです。 旧軍小銃特有の銃床上下の継ぎ目については、僅かに隙間が見られるものの、ガタつき等は見られずしっかりとした状態が保たれています。 傷み易い床尾板については、やや表面錆痕の他、仕上げが薄くなり金属の地肌が表れている箇所が見受けられますが、大きな変形等は見受けられず、銃床への取り付けもガタつきもなくしっかりとしています。 床尾板取り付け部付近の木部に僅かに欠けが見られますが、殆ど気にならないレベルです。 上/下帯や負い革止の取り付けについても比較的しっかりとしており、ガタつき等も十分許容レベルです。 三十年式独特のフック型の安全子 (副鉄) は、後方に引いてから垂直に起こしてのロック・ポジションへ入れる事が可能です。 照尺の起倒・調整や弾倉底板の着脱についても問題なく、弾受 (フォロワー) 及び弾倉バネも入っています。 先端部が真鍮製となった三十年式歩兵銃用さく杖 (リプロ品) が付属致します。 さく杖は精巧なリプロ品で時代的な違和感も殆どありません。
三十年式騎兵銃は総生産数が約4万挺程度と考えられており、歩兵銃に比べると現存数が少なく希少となっています。 トリガーテンションのある、ボルトが閉じた状態で固定された旧加工品です。 東京店在庫品 (KK)
【その他の情報】
無可動実銃には文章では表現の難しい傷がある場合がございます。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。
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