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カルカノ M1891 騎兵銃 (#1R2598)*  
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価格(税込)
 SOLD OUT
商品番号
 【6912】
英  名
 Carcano M1891 Carbine
種  類
 ボルト・アクション、無可動実銃新入荷品 2017年6月、東京店在庫品
国  名
 イタリア
時  代
 第一次大戦前(〜1914)
全  長
 920mm
口  径
 6,5mm×52
装 弾 数
 6発
在 庫 数
 SOLD OUT
画像について
 画像は現物です。
コメント
 【カルカノ M1891 騎兵銃 について】
ベテェーリ小銃の後継として1892年5月に採用された、イタリア軍初の無煙火薬を使用する制式小銃で、トリノ陸軍工廠でサルヴァトーレ・カルカノ技師によって開発されました。 使用弾薬はベテェーリ小銃用の10,4mm弾に比べて大幅に小口径化された6,5mm×52マンリッカー・カルカノ弾で、小口径化に伴い歩兵が携行可能な弾薬量が増大しました。 機関部の構造はドイツのGew.88小銃の影響を強く受けたコックオン・オープニング方式で、弾倉はエンブロック・クリップを使用するマンリッカー方式を改良した物が用いられています。 クリップは上下対称のデザインとなっており、上下どちらの向きでも装填が可能です。 また、クリップから最終弾が引き抜かれると、空のクリップがマガジン・ハウジングの下部から排出される構造となっていました。 ボルト・スリーブにはファイアリング・ピン及びボルトをロックする安全装置が設けられています。 M1891騎兵銃は第一次世界大戦時のイタリア軍の主力騎兵銃で、銃を背負った際に他の装具に引っ掛からない様に、ボルト・ハンドルがストック方向に折り曲げてあります。
1938年以降には使用弾薬を新型の7,35mm×51弾に変更し、リア・サイトを固定式に変更する等の改良を行ったM1891/38騎兵銃と呼ばれるモデルも製造されました。 しかしながら第二次世界大戦が勃発すると、イタリア軍では新型の7,35mm弾の供給が不足した為、再び小銃の口径を6,5mmに戻す事になり、6,5mm口径仕様のM1891/38騎兵銃が製造される事となりました。 この6,5mmタイプのM1891/38騎兵銃は歩兵銃に比べて取り回しが容易であった他、製造に必要なコストや材料が少なかった事から、1940年から1943年にかけて約1,618,000挺が製造されてイタリア軍の様々な部隊に配備される事となり、大戦期にイタリアで最も多く製造された小火器となりました。 (KK Updated)

【本個体の説明】
本品の銃身基部左側面にはシリアルNo.が打刻されており、右側面にはやや判読が難しいものの「1937XV」の刻印も確認できます。 薬室上面にはBの刻印が入っています。
本品は全体にやや使用感が見受けられ、金属部は小傷や擦れの他、表面錆や金属表面の仕上げの剥落が見受けられますが、大きな破損や欠損等は見受けられず、比較的しっかりとした状態が保たれています。 木製銃床についても、全体にやや打ち傷や線傷が散見される他、角の部分等に僅かな欠けが見受けられるものの、こちらも目立った破損等は見られず、各部の取り付けについてもガタつきもなくしっかりとしています。 バット・ストック左側面には銃本体とマッチしたシリアルNo.が入っています。 バット・プレート取り付け部下部付近の木部にやや痩せが見受けられます。 アッパー・ハンドガード上面後部に一部ひびが見受けられますが、現状では強度的に影響の無いレベルです。 傷み易いバット・プレートについては全体に仕上げが落ちて金属の地肌が表れており、やや打ち傷や若干の表面錆が見受けられますが、大きな変形等は見受けられません。 ストック内コンパートメントの蓋は閉じた状態でやや隙間が見られます。 リア・サイトは各ポジションの固定がやや甘くなっています。 折り畳み式のスパイク銃剣は、折り畳んだ状態で基部で溶接固定されているため起剣する事は出来ませんが、オリジナルの状態を残しています。
トリガーテンションの無い、ボルトの下部と先端を除去する事で薬室が確認できる状態の新加工品です。(KK)

【その他の情報】
無可動実銃には文章では表現の難しい傷がある場合がございます。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。

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