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【TKS/D】スナイダー・エンフィールド MkIII 3バンド 歩兵銃 (無可動古式銃) |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【6299】 |
英 名
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Snider-Enfield Mk III 3 Band Infantry Rifle |
種 類
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古式銃(無可動) 、単発、資料、無可動実銃買取品 2021年 春、東京店在庫品 |
国 名
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イギリス |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,400mm(実測) |
口 径
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14,5mm (.577 in.) |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【スナイダー・エンフィールド MkIII 3バンド 歩兵銃 について】
スナイドルまたはスナイダーと呼ばれる、ボクサー式紙薬莢を使用する後装式小銃です。 スナイドルはスナイダーのオランダ語読みで、英語圏ではスナイダーと呼ばれています。
1864年にイギリス陸軍は前装式のエンフィールド小銃の後装式への改造を公募し、米国人のヤコブ・スナイダー (Jacob Snider) の開発した蝶番式銃尾装置が採用されました。 銃身後部 (薬室) の上半分を削り取り、その部分に右側に開く蝶番式ブリーチを付いた機構で、可動式ブリーチの中に撃針が組み込まれており、エンフィールド小銃の撃鉄で叩く構造となっていました。 その為、撃鉄等の撃発装置はエンフィールド小銃既存の構造をそのまま使用できる点が長所となっています。 このスナイドル式への改造は、エンフィールド小銃からだけではなく、他の同様の構造を持つ前装式小銃にも施されました。
英国軍用銃の例に漏れず、量産されたスナイドル銃には大きく分けてMk I、Mk II、Mk IIIの3タイプが存在し、さらにその中に細かなバリエーションが存在します。 この内、Mk I及びMk IIは既存のエンフィールド銃を改造してスナイドル銃にしたものですが、Mk IIIは元々スナイドル銃として新規に製造されたタイプです。
Mk Iは1866年に制式となったスナイドル銃の最初の量産型で、スナイドル式のブリーチ機構が追加された他、ベースであるエンフィールド銃からハンマー形状が変更されました。 その他、メイン・スプリングのテンションを弱くする等、細かな改良が加えられています。
Mk I*はMk Iタイプのスナイドル銃に使用されていた初期のMk I弾薬使用時に事故が発生した為、改良型のMk II弾薬に対応できるよう薬室後部の弾薬のリムが収まる部分の形状を改造したモデルです。 Mk I*は薬室形状以外は基本的にMk Iと同一となっています。
Mk II*はMk I*と同時期に登場したタイプで、Mk Iの改造品ではなく新規にエンフィールドから改修されたモデルです。 薬室の形状はMk I*と同じですが、次のMk II**に見られるような小改良は行われていません。
Mk II**はMk I*やMk II*と同時期に登場したタイプで、スナイドル銃の中でも最も一般的なタイプです。 薬室後部の形状はMk I*やMk II*と同様ですが、エキストラクター形状が改良された他、ブリーチ・ブロック下面がより円形に近い形状に変更されました。 また、ブリーチ・ブロックの大型化に伴い、ブリーチ収納部の形状も変更されています。 この他、ファイアリング・ピン・ニップルが僅かに短縮され、ハンマー先端も窪んだ形状に変更されました。
Mk IIIは1869年に登場したタイプで、従来の様なエンフィールド銃からの改造品ではなく、当初からスナイドル銃として製造されたモデルです。 ブリーチ・ブロックの左側面にバネを内蔵したロック機能が追加された他、ブリーチ収納部の下部が強化されています。 ハンマー先端はMk II**の窪みのある形状から、平坦な形状に変更されています。 また、銃身の材質が通常の鉄から鋼鉄製に変更されました。
日本でスナイドル小銃を最初に使用したのは薩摩藩と言われていますが、他にも多くの倒幕派諸藩で使用されました。 戊辰戦争ではスナイドル小銃が国内で初めて実戦に投入されました。 また、会津戦争では僅か10挺のスナイドル小銃が、前装銃を装備した白虎隊の部隊を打ち破るなどの活躍を見せました。 その他、長岡藩や仙台藩などの幕府諸軍によっても使用されました。 信頼性の高いスナイドル小銃は新生日本陸軍の誕生と共にその主力装備となり、十三年式村田銃が採用されるまで使用され、その後も1894年の日清戦争まで二線級兵器として残されました。 (KK)
【本個体の説明】
本品はスナイダー・エンフィールド小銃の中でも最後期モデルであるMk IIIと呼ばれるタイプです。 Mk IIIらしくブリーチ・ブロック左側面にはバネが内蔵されたロック機能が追加されている他、ハンマーは先端が平坦な形状のものを備えています。 本品は3バンドとも呼ばれる歩兵銃モデルです。 本品は輸出用として製造された品と考えられ、サイド・ロックにはBirmingham Small Arms社を示す「B.S.A.Co」のメーカー刻印のみが入っています。 銃身上面には非常に薄いものの、銃身を製造した「P. WEBLEY & SON」のメーカー刻印が入っています。 P. Webley & Son社は英国バーミンガムのメーカーですので、サイド・ロックを製造したB.S.A.Coの所在地が同じバーミンガムである事とも整合性が取れており、本品がバーミンガムの銃器メーカーで製造された部品を組み合わせて製造された事が窺えます。 銃身や薬室、ブリーチ・ブロックにはバーミンガムのプルーフ刻印が入っており、銃身には.577口径を示す「25」のゲージ刻印も入っています。 本品の銃床先端のエンド・キャップ、トリガー・ガード、バット・プレートは真鍮製となっています。
本品は全体に適度な時代感が付いており、機関部や銃身といった金属部は全体にブラウン・パティーナと呼ばれる時代錆が表れた良い雰囲気となっています。 トリガー・ガードやバット・プレートといった真鍮部分についても、やや打ち傷は見られますが、目立った欠損や腐食等は見られず、適度な時代感が付いています。 木製銃床についてはやや打ち傷や擦れが散見されますが、目立った破損等は見受けられず、比較的良好な状態が保たれています。 サイド・ロック周辺やバット・プレート取り付け部周辺の木部にやや痩せが見受けられますが、各部のガタつき等は見られません。 前後のスリング・スイベルには現状固着等は見受けられず、スムーズに動きます。 リア・サイトは射距離表示が薄くなって判読しづらくなっていますが、既倒・調整は問題なく行う事が可能です。 ニップル・ガード及びチェーンが付属しています。 ニップル・ガードは革製のパッド部分に欠損が見られます。 スナイダー・エンフィールドの特徴であるブリーチ・ブロックはオリジナル通り手動回転します。 ブリーチ・ブロックの下部は中心部分に向かって無可動加工のために削り取られていますが、ブリーチを閉じた状態では外見からは加工は判りません。 また、ブリーチ・ブロックを開いた状態で後方に引く事により、エキストラクターがオリジナル通りに後部へ下がります。 ハンマーはメイン・スプリングによるテンションはありませんが前後に動きます。 トリガーのテンションはありません。 オリジナルの鉄製さく杖が付属致します。 (KK)
【その他の情報】
無可動実銃には文章では表現の難しい傷がある場合がございます。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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