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【TKS/D】ホール M1819 歩兵銃 (無可動古式銃、#無) |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【6169】 |
英 名
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Harpers Ferry Hall M1819 Infantry Rifle |
種 類
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古式銃(無可動) 、単発、一品物、動画有り、資料、無可動実銃買取品 2019年 春、ガゼット Vol.18、東京店在庫品 |
国 名
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アメリカ合衆国 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,338mm |
口 径
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13,3mm (.525in.) |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【ホール M1819 歩兵銃について】
ホール M1819 歩兵銃は.525口径の後装式火打式歩兵銃で、フリント・ロック (火打石式) の時代に後装式を用いた画期的な品です。 前装式と後装式を組み合わせた特殊な装填方式が特徴で、両者の特徴を兼ね合わせたハイブリッド銃とも呼ばれました。 このホール式の後装機構は1781年メイン州ポートランド生まれのJohn Hancock Hallによって設計され、1811年5月21日に "Hall's Single-shot, Breech-loading Rifle" として特許が取得されました。 その後1819年にはホールM1819小銃はHarpers Ferry M1803 小銃の後継銃として合衆国陸軍によって採用されました。
ホールM1819小銃の装填方法は、日本では「遊底こう起式」と呼ばれるもので、本体下部に設けられたレバーを後方に押してロックを解除ながら上方に持ち上げると、撃発機構が組み込まれたブリーチ・ブロックが上昇して前方から弾薬の装填が可能となります。 M1819歩兵銃の銃身長は32.5インチ (約82.5cm) で、銃身内には16条右回りのライフリングが刻まれていましたが、銃口部分から1.5インチ (約3.8cm) ほどは滑腔銃身となっていました。 ホール小銃の製造はHarpers Ferry 造兵廠で行われ1820年から1830代までに23,500挺の歩兵銃が生産されました。 これは量産された世界で最初の軍用後装式小銃となりました。 それ以前のアメリカ独立戦争で英軍のFerguson rifleが少数使用されましたが、限定的な生産数に留まりました。 遊底こう起式の小銃は海外でも珍しく、日本にはホール小銃とリンドナー小銃が幕末に輸入された記録があります。
1833年に入ると管打ち式の撃発機構を持つ騎兵銃モデルの製造が開始され、これは合衆国陸軍が最初に採用した管打式軍用小銃となりました。 この騎兵銃モデルは銃身長が23インチ (約58.4cm) で、銃身内はライフリングのない滑腔銃身となっていました。 1840年に入ると騎兵銃の銃身長が21cmに短縮された他、James Huger陸軍大佐設計のレバー先端が魚の尾鰭のように広がった "フィッシュ・テール" ブリーチ・レバーが組み込まれた騎兵銃も7,000挺が生産されました。 その後、1843年には "M1843 (1843年型)" もしくは "Improved 1840 (1840年型改良モデル)" と呼ばれる、ヘンリー・ノース (Henry North) 設計のSide-mounted Breech Leverを使用した21インチ (約53.3cm) 銃身の騎兵銃が11,000挺生産されました。 Harper's Ferry 社のホール小銃の生産ラインは1844年に生産が終了しましたが、1843年から1846年まではSimeon North社において3,000挺のM1843騎兵銃の生産が行われました。
ホール 小銃は日本ではペリーが徳川幕府に献上したライフルとして有名です。 所荘吉氏著「増補 図解古銃事典」のP.144にも本銃の改良型であるホール・ノース M1843 パーカッション カービンが説明と共に掲載されています。 1852年4月に米陸軍造兵廠から提供された40挺のホール小銃及び弾薬4,000発を始めとする各種武器がペリー日本来航時の4隻の黒船の1隻であるミシシッピ号に積み込まれた事が当時の記録から分かります。 また、徳川幕府にはホール小銃以外にもコルト製のパーカッション・リボルバーを始めとする管打ち式拳銃が献上された記録が有る為、ホール小銃についてもフリント・ロック (火打式) のタイプかパーカション (管打式) タイプのどちらであったかを考えた場合、管打式のホール・ノース M1843 パーカッション 小銃であった可能性が高いと考えられます。 (MM)(KK)
【本個体の説明】
本品のレシーバーの上部には「J. H. HALL/H. FERRY/US/1838」のFour-line Addressと呼ばれる刻印がはっきりと入っています。
本品の機関部は白磨き仕上げとなっており、銃身やトリガー・ガードなどの金属部分と白磨きの機関部の一部等にはブラウン・パティーナと呼ばれる時代色が表れてそれ相応の時代感はありますが二百年近い前のモデルと考えると素晴らしい状態です。 全体を見れば極少数の小さな当たり傷はあるものの、目立った朽ち込み等は見受けられず、全体に大変良好な状態が保たれています。 傷みやすいバット・プレートについても若干の擦れ傷はありますが、しっかりとした状態が保たれています。 木製銃床についてもオリジナルの艶の有る仕上げも大変良好に残っています。 "Button-head" タイプと呼ばれるオリジナルのさく杖が付属致します。
本銃の特徴である遊底こう起式のブリーチ・ブロックは、オリジナル通り機関部右側面のレバーを操作する事により上方に跳ね上げる事が可能です。 この部分は分解しても独立した機能 (スリットと溶接の無可動加工済) を有しており、無可動になった現在でもそれが確認できる特殊な構造になっています。 ハンマーはメイン・スプリングによるテンションもあり、前後に動きますが、シア部分が加工により切除されている為、トリガーとハンマーは連動していません。 トリガーのオリジナル・テンションはございます。
本品は19世紀前半から南北戦争時の小銃を集める上で非常に重要で、しかも日本と関わりのある銃として欠かせない弊社お勧めの一挺です。(MM)
動画はこちら
【その他の情報】
無可動実銃には文章では表現の難しい傷がある場合がございます。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認頂いた上でご注文下さい。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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