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ルフォーショー・タイプ 10連発 ダブル・アクション リボルバー (銃砲刀剣類登録証付古式銃、Kirschbaum製) |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【5728】 |
英 名
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Lefaucheux Type D/A Pinfire Revolver made by Kirschbaum |
種 類
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古式銃(登録証付)、登録証付古式銃買取品、ガゼット Vol.18、東京店在庫品 |
国 名
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ドイツ / フランス |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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280mm |
口 径
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11mm |
装 弾
数
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10発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【ルフォーショー・タイプ 10連発 ダブル・アクション リボルバー (Kirschbaum製) について】
ルフォーショー (ル・フォーショウ=Lefaucheux) リボルバーは、フランスのガンスミスであったカジミール ルフォーショー (Casimir Lefaucheux, 1802-1852) によって発明されたピン・ファイア式 (カニ目打ち式) の金属製薬莢を使用するリボルバーです。 フランス、ベルギーで1850-70年代に多種多数製造された他、ドイツでも極少数が製造されました。 1858年にはフランス軍初の金属製薬莢を使用するリボルバーとして軍用に採用されました。 本品は非常に珍しいドイツ製で、刃物の生産地で現在も有名なSolingen (ゾーリンゲン) にあったC.R. キルシュバウム (Kirschbaum) 社製の品です。 C.R. キルシュバウム社の製品は本品と同じ10連発を含め大きく分けて二種類の製品が幕末に輸入された事が確認されています。 ドイツ製のルフォーショー リボルバーは、現時点ではC.R. キルシュバウム社の製品のみしか国内で確認されていませんので、同社が幕末に海外 (日本向けを含む) に積極的に販売網を築いたのか?、または武器輸出業者 (ドイツ系では横浜が開港した1859年7月にクニフラー商会が設立。 明治に入り、クニフラーの跡を継いだカール・イリスがイリス商会を設立しています。 イリス社は現在もハンブルク本社を置くC. ILLIES & CO. HANDELSGESELLSCHAFT MBH社として東洋を中心にビジネスを行っており、当時の書類も保管されているようです) がドイツ製としては同社製品のみを日本向けに取り扱ったのか? 非常に興味深く研究すべき点がある品です。
欧州に現存するC.R. キルシュバウム社製品では本品と同じ仕様で12連発が1挺確認されています。 その品は口径が9mmなので本品の口径11mmに比べ小さいのでシリンダーの径は本品と同じくらいになっています。 また古い時代の品では先代のB.D.Kirschbaum製の1770年頃のフリント・ロック ピストルも1挺確認されています。 海外でも情報が少ないC.R. キルシュバウム社製品が日本国内に存在するので、世界に先駆けて研究する価値のある課題です。
ルフォーショー リボルバーは5連発から20連発までの非常に多くのバリエーションがあります。 銃身も3cmほどのラウンド・バレルから15cm以上のオクタゴン・バレルまで色々な銃身長がありました。 用途も色々で、大型の無骨な軍用モデルもあれば、全体に彫刻の入った小型の護身用までバリエーションが豊富です。 ピン・ファイア式の生産はパテントの関係でしょうか、ヨーロッパではスタンダードな種類でしたが、アメリカでは余り生産されませんでした。 当時ルフォーショーはピン・ファイア拳銃の代名詞で、リム・ファイア式が普及されるまで、フランス、ベルギーからヨーロッパを始め、アメリカ、日本など世界各国に輸出されました。 特に幕末期には多くの種類のルフォーショー拳銃が日本国内に入っています。
本品は銃身長147mmの大型サイズの10連発モデルでドイツ製とあってどちらかと言えば線が細いフランス製やベルギー製に比べて、がっちりとしています。 これまで国内で発見されたC.R. キルシュバウム (Kirschbaum) 社製品は1挺を除き全て本品と同じ10連発モデルで、例外の6連発モデルも本品と同じく大型拳銃では珍しいトリガー・ガードが元々無く、折り畳み式トリガーを備えた品になっています。 現時点での弊社調査では海外にある現存品を含めC.R. キルシュバウム (Kirschbaum) 社製のピンファイアは全てトリガー・ガードがなく、トリガーが折りたたみ式になっています。
ルフォーショー リボルバーはバリエーションが多く、アメリカ製リボルバーよりお手頃な価格帯ですので、それだけを集めるには面白い分野です。 ピン・ファイアは日本ではカニ目打ち式と呼ばれる最も初期の金属薬莢を使用する発火方式の銃で、パーカッション (管打ち式) に比べて装薬や弾頭、そして雷管が脱落する心配もない長所がありました。 シリンダーはセンター・ファイアのように完全に前から後ろまで貫通した後装式です。 しかしながら、現代実包が使用出来ない旧式の金属薬莢を使用する為、最も現代銃に近い構造をしているのにも拘らず、国内で古式銃として合法的に所持できます。
【本個体の説明】
本銃はルフォーショーの中では大型の部類に入ります。 11mmの10連発モデルでダブル・アクションのみの軍用としても使われたと思われる品です。 本品は銃身やシリンダー、フレームといった金属部の大部分に植物を象った緻密な深い手掘り彫刻が入った特別製の品で、非常に装飾的な雰囲気となっています。 フレーム右側面前方にはヨーク部分とまたがる形でシリアルNo.6611が入っています。 銃身基部右側面には一部が薄くなって消えているものの、C.R. キルシュバウム社で製造された事を示す「C.R KIRSCHBAUM SOLINGEN」の刻印が確認できます。 また、銃身左側面に設けられた短冊状の枠内には「明治二三年八八三号群馬縣」と刻印が入っています。 明治23年(1890年)当時の刻印と平成28年(2016年)の登録証から考えると少なくても126年間は群馬県にあった事が裏付けられます。
11mm口径の10連発は前方から見ると非常に迫力のあるフォルムとなっている一方、コンパクトなグリップはアンバランスで興味深い品です。 シリンダー前方には「王冠にKR」の刻印と判読不明のプルーフ・マークが入っています。 右側面の装弾孔にはピースメーカーような蓋 (Loading Gate) が付いており、その当時ポピュラーだった管打式拳銃より遥かに早く装弾が可能でした。 本品はトリガー・ガードが当初から設けられておらず、トリガーは前方に折り畳める構造になっています。 また、エジェクション・ロッドが銃身右下に装着されており、空薬莢を装弾孔から容易に排出出来るようになっています。
本品の金属部分や全体に経年の時代錆が表れており、一部に若干の朽ち込み痕は見受けられるものの、大きな破損や欠損は見受けられず、彫刻も大部分に残ったしっかりとした状態が保たれています。 木製グリップについても、やや表面のニス仕上げの剥落等が見受けられるものの、目立った破損や割れなどは見受けられず、こちらも比較的しっかりとした状態が保たれています。 グリップ及びグリップ・フレームの間に若干の隙間や段差が見受けられますが、グリップの取り付け自体はガタつきもなくしっかりとしています。 グリップ左側の前方(グリップを握った場合の内側)上部に古い補修の跡があります。 ローディング・ゲートの蓋の開閉については問題なく行う事が可能で、開閉時のスプリングのテンションもかかっています。 ダブル・アクション作動は完全良好でシリンダーが歯切れ良く回転し、シリンダー・ストップも問題なく掛かりますが、古い品ですので不要な操作はお勧めできません。 トリガーについては問題なく前方に折り畳む事が可能です。 銃身内は若干の表面錆は見受けられるもののライフリングがはっきりと確認でき、最後まで (全て) 抜けています。
11mm口径ダミー薬莢対応品 (11mm口径のダミー薬莢がシリンダーに装填出来るのを確認しておりますが、10発フル装填して問題なく作動するかの確認はまだ行っておりません。 なおダミー薬莢は本商品には付属しておりません)。(KK)(MM)
【その他の情報】
平成28年12月12日に群馬県教育委員会によって交付された銃砲刀剣類登録証が付いた完全可動する実物の古式銃です。 無可動実銃ではありません。
本銃は約150年ほど前の古い機械物の骨董品であり、高価な品でございますので、出来ましたら現物をご確認の上、ご購入頂けますようお願い致します。 通信販売でのご購入を検討される方は、下記の詳細画像(Detailed Photos)を十分ご確認頂いた上でご注文下さい。
詳細画像はこちら
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