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ベテェーリ M1878 歩兵銃 (#195794) |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【5575】 |
英 名
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Swiss Vetterli M1878 Infantry Rifle |
種 類
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ボルト・アクション、無可動実銃買取品 2017年 冬 |
国 名
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スイス |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,320mm(実測) |
口 径
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10,4mm (10,4 x 38mm Swiss Rimfire弾) |
装 弾
数
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12発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【ベテェーリ M1878 歩兵銃について】
ベテェーリ ライフルは1869年から1890年までスイス軍の制式小銃としてスイス軍の中立を支えてきました。
ベテェーリ・システムの特徴は当時(1860年代)としては画期的なボルトとマガジンを含む給弾装置にあります。 ベテェーリの給弾装着はウィンチェスター M1866のような給弾エレベーターとチューブ・マガジンになっており、ボルトは独自の形状でレシーバー上の大きなチューブ型内に収まっています。 レシーバー右側面には装弾用の楕円型の孔が開いていますが、その孔から侵入するゴミを防ぐカバーは付いたモデルと付かないモデルがあります(ウィンチェスターとは異なる構造のカバーです)。ベテェーリのボルトは正式なターン・ボルトではなく、ボルト・カラーと呼ばれるチューブ型の部品がボルト・ハンドルと一体になっており、ハンドルと一緒に回転しますが、ボルト自身は回転しません。 通常はボルトの先端にあるロッキング・ラグはボルト・カラー後部に二つの三角形の突起としてロッキング・ラグがありボルトの後退を防ぎます。またボルト後部にあるプレス製のチューブ型メイン・スプリング・カバーとそれにねじ込み式になったボルト・キャップが付いています。 それらの中に太くて短いメイン スプリングが入っています。 ボルト・アクション・ライフルでこのような形状のメインスプリングはベテェーリだけのものです。 これらはコッキング・ハンドルとは連動しておらず、コッキング・ハンドルを回転しても動きません。 ボルト・ハンドルを起こしてボルトを引くとエキストラクターが空薬莢を薬室から引き出し、ボルト内部の撃針はバネの張力を得てボルト内部後方でコックされ、トリガーを引く事によって撃針がリリースされます。 正確に言うとボルト内後部に下がるのはストライカーと呼ばれる撃針のような棒で(出っ張り)が上下に出ています。 その前方正面が「U」字形になったリム・ファイア用の撃針(Twin-prong firing pin)が別部品で付いています。 この「U」の字の出っ張りが薬莢(10,4 x 38R)の底部両端(縁)を打撃して縁に内蔵された発火薬(Priming compound)が点火します。
マガジンはウィンチェスターと同じように銃身と平行に装着されていますが全て完全にハンドル・ガード内部に収まっており、外部からは見えず、ウィンチェスター ライフルの弱点の一つであったマガジンの外部からの損傷による給弾システムの不具合は比較的起こりませんでした。
ベテェーリ M1878 歩兵銃 は1878年4月30日スイス軍によって採用されました。 全長は52,2inch(mm)で銃身長は33,8inch(mm)でした。 基本的にはM1871 歩兵銃からの改良モデルでシステムには全く変わりはありませんでした。 後部バレル・バンドを廃止し、中央(センター)バンドとノーズ・キャップ(フロント・バンド)の二ヶ所 + キー(楔)でハンド・ガード(フォアエンド)を固定します。 ノーズ・キャップ(フロント・バンド)の右側面に「モーゼル型」の着剣装置が付き、刃の上部2/3にノコギリの刃が付くM1878 サーベル銃剣が装着出来るようになっています。 バット・プレートはM1871 Stutzer Rifleと同じ深くカーブして肩にフィットする手の込んだ品を採用しました。 ハンドガード後方のチェッカーリングがなくなってスムーズになっています。 新しく兵士がエレベーションを調整し易いM1878と呼ばれる大型のタンジェント・リア・サイトを採用しています。目盛は225mから1,200mになっています。 装弾孔カバーと給弾エレベーター持ち上げ補助メカニズムは付いたものと付いていないものが混在しています。 マガジンの装弾数は12発なりました。レシーバー左側面にメーカー名(一行目)、所在地名(一行目)、シリアル No.名(一行目)、 M78のモデル名(一行目)の刻印が入ります。
小銃(歩兵銃と猟兵銃)の総生産数は1878年から1881年の間に約100,000挺がEidgenossische Waffefabrik,Bernで生産されました。
【本個体の説明】
本品の機関部左側面には、シリアルNo.の他、「M.78.」のモデル名や「WAFFENFABRIK BERN」のメーカー刻印がはっきりと入っています。 また、銃身基部左側面やエレベーター下面、フロント/リア・バンド、トリガーにもシリアルNo.が打刻されており、これらは本体とマッチしています。 唯一バット・プレートのシリアルNo.のみ355となっています。
本品の金属部分は若干の小傷や表面錆は見られるものの、目立った破損等は見受けられず比較的良好な状態が保たれています。 金属部分の表面仕上げは全体に再仕上げが施されているものの、再仕上げ自体はスイス軍内でも行われており適度な時代感が付いてため違和感のないものとなっています。 また、銃身表面やアッパー・タング後方等に僅かな朽ち込み痕が見受けられますが、殆ど目立たないレベルです。
木製のハンド・ガードやバット・ストックについては、やや赤みの強い木材が使用されており、表面には光沢の有る仕上げが施されています。 ハンドガード部分の木部の仕上げについては全体に細かなひびのような荒れが見受けられますが、木部自体は若干の打ち傷や一部の黒色に変色している箇所が見られるものの、目立った破損等は見受けられず、しっかりとした状態が保たれています。 バット・ストック表面についても右側面の一部に色落ちが見受けられますが、こちらも大きな破損や欠損等は見られず、しっかりとした状態が保たれています。 傷み易いバット・プレートについては若干の表面錆や角の部分等の一部に表面仕上げが落ちている箇所が見受けられるものの、目立った朽ち込み等は見受けられません。 バット・プレートと本体の取り付け部分は僅かな隙間が見受けられるものの、取り付け自体はガタつきもなくしっかりとしています。
リア・サイトの調整については問題なく行う事が可能です。 ボルト・ハンドルは上下に動きますが、内部部品との連動やテンションなどはありません。
トリガーテンションのある、ボルトが閉じた状態で固定された旧加工品です。 東京店在庫品(KK)
【その他の情報】
無可動実銃には文章では表現の難しい傷がある場合があります。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像を十分ご確認頂いた上でご注文下さい。
詳細画像はこちら
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