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FN ブローニング Model 1928 軽機関銃 (ポーランド用プロトタイプ、#無)* |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【5310】 |
英 名
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Browning Model 1928, Type Polonais, Light Machinegun |
種 類
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軽機関銃、無可動実銃買取品 2018年 夏 |
国 名
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ベルギー / ポーランド |
時 代
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第一次大戦〜第二次大戦 |
全 長
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1,190mm (実測) |
口 径
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7,92mm×57 |
装 弾
数
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20発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物とは異なります。 |
コメント
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【FN ブローニング Model 1928 軽機関銃 (ポーランド用プロトタイプ) について】
ポーランド軍用のWz.28 軽機関銃は、ベルギーFN社のFN Modele 1922又はFN Modele 1924軽機関銃の改良型です。 これらは米国のコルト社で製造された品をFN社がそれを仕入れ、主にヨーロッパ向けのトライアルに出されたものです。 各国のトライアルで残った品はFN社で其々の国のスペックに合わせた品を生産しました。 ポーランドではいくつかの改良を要求し1928年にWz.28 軽機関銃として第二次世界大戦初頭までポーランド軍の主力軽機関銃として使用されました。 Wz.28 軽機関銃は大きく分けて前期型 (FN製とポーランド製があります) と後期型の二種類がありますが、それ以前のFN社製で生産されたBrowning Modele 1928, Type Polonaisと呼ばれるプロトタイプが極わずか存在します。 本品はその内の希少な一挺です。
1918年に独立したポーランドでは各種の機関銃を装備していました。第一次世界大戦で使用されたフランス製やイギリス製の旧式機関銃が主で種類が多く、補給および訓練上の問題がありました。 ポーランド・ソビエト戦争終結後の1923年にポーランド軍の新たな標準軽機関銃の採用トライアルが行われ、最終的にBAR M1918自動小銃、ルイス軽機関銃、ホッチキス機関銃が残り、その後のトライアルではBARが最も優秀な結果を残しました。 1925年からはベルギーのFN社が製造したBARの軽機関銃モデルでもあるFN Modele 1922又はFN Modele 1924も加えてテストが続けられ、最終的にFN社製の採用が決定しました。 FN社はポーランドの標準小銃弾7,92mm×57 モーゼル弾に仕様を変更した約10,000挺のFN Modele 1924を輸出し、1928年に制式軽機関銃として採用され「7,92 mm rkm Browning wz. 1928」の名称を与えられました。 1930年まではFN社からの輸入に頼り、それ以後ドイツ軍が侵攻する1939年まで国産化ライセンス生産を行いました。 約14,000挺がポーランドのラドム造兵廠で生産されました。 国産化と同時にバット・ストックが大型の魚の尾ひれのような形状に変更され、バレル・ジャケットには対空サイト・ベースが追加されました。 発射速度を毎分300〜650発に切り替えられ、BARのように分隊支援火器としての用途と、リブの入った長いヘビー・バレルを備えた軽機関銃的な役割の重ね持つ名銃です。 1939年のドイツとソ連によるポーランド侵攻時には全ポーランド軍への配備も完了しており、主力軽機関銃として対独/対ソ連戦で活躍しました。 重装備ができないポーランド騎兵はWz.28軽機関銃と独自に開発したWz.35 対戦車ライフルを巧みに使用して、伝統的な最後の騎兵部隊としてドイツ機甲部隊に戦いを挑みました。 これらを鹵獲したドイツ軍では同じ標準小銃弾 (7,92×57 モーゼル弾) を使用するWz.28をlMG 28 (p)の名称で1945年まで準制式軽機関銃として使用しました。
FN社の Modele 1922, 1924, 1930 軽機関銃は米国のBAR M1918を原型とする分隊支援火器で、1920年にブローニングからパテントを取得したFN社がヨーロッパとアジアに販路を求めて各種改良を加えた品を輸出しました。 コルト社は中南米に販路を持ち、FN社との住み分けを行いました。 第一次大戦後、コルト社は民間向けと海外輸出向けにピストル・グリップを追加、マガジン装填口とエジェクション・ポートにカバーを取り付け、銃身の放熱フィンの追加、銃身の交換を容易にしたモデルなど、より軽機関銃に近い品となりました。 この戦後の海外輸出向け品の多くに取り付けられたダスト・カバーは手動で閉じますが、発砲の際にボルトの後退で自動に開く特殊な構造になっています。 またそれらのほぼ全てのモデルにはピストル・グリップを持ち、戦後の米国以外のBARの特徴となりました。
ポーランド Wz.28はBARのバリエーションの中でも個性の強いモデルとなっています。 無可動実銃でもダスト・カバーの開閉は楽しめ、国内に輸入されている数も極端に少ない希少な品です。 本品はプロトタイプであることから機関部上面に通常はポーランド国章などが打刻されているのに対し、全く刻印が打たれておらず、メーカも一見しただけでは判りません。 僅かにバレル・フィン前方の銃身上面にポーランド軍用を示す「EK」で始まる番号が打たれています。 形状は1930年にベルギー軍で採用されたFN Modele 1930に極似していますが、ベルギー軍用のFN Modele 1930軽機関銃にはトリガーの前に歯車状の発射速度を調整する”Rate Reducer”が内部に組み込まれています。 またセレクターの表示はポーランド軍用の本品ではポーランド語表示のR(セミ・オートマチック)-O(フル・オートマチック)-B(セーフ)で、ベルギー軍用はフランス語表示のR(フルオート=Repetiton=遅射)-M(フルオート=Mitrailleur=速射)-S(セーフ=Surete=安全)になっています。 ベルギー軍用のFN Modele 1930軽機関銃にはバット・ストックにショルダー・レストが付属した品が多くありましたが、ポーランド軍用である本品には付いていません。(MM)
【本個体の説明】
本品の薬室上面にはシリアルNo.を含む何らかの刻印が入っていたと思われますが、現状では刻印は完全に消されており、シリアルNo.の確認はできなくなっています。 薬室上面は刻印を落とした後から丁寧に仕上げられている為、殆ど違和感はありません。
本品は全体にやや使用感は見られますが、その希少価値から十分許容範囲内の程度といえます。 若干の小傷やエッジのスレ剥げなどはありますが、特に大きな損傷もなく時代を感じさせる落ち着いた雰囲気になっております。 ハンドガード、グリップ、ストックの木部3点も経年の使用感はありますが程度、明るさも同じで銃本体とマッチしています。 木部には小傷もございますが、味わいが出ています。 独特の形状のハンドガードは二脚を畳んだ際に二脚先端が接触する部分にやや深い打ち傷が見られ、バット・ストックとグリップに比べて若干程度が落ちますが、こちらはこの銃の構造上避けられないものです。 ハンドガードの本体への取り付けはガタつきもなくしっかりとしています。 グリップは右側面にやや目立つ打ち傷及びグリップ下部の角に僅かに欠けが見られますが、それ以外に目立った破損や欠損等は見られずしっかりとした状態が保たれています。 バット・ストック部分についても若干の打ち傷は見られるものの、こちらも目立った破損等は見られず、比較的良好な状態が保たれています。 バット・ストック基部左側面に長さ約2,5cmのヘアライン・クラックが見られるものの、強度的には影響のないレベルのものです。 バット・プレートについては現状では仕上げが落ちて白磨き仕上げのようになっており、若干の小傷や僅かな表面錆及び朽ち込み痕は見られるものの、目立った変形等は見られません。 グリップ・フレームとレシーバーの取り付けに僅かにガタつきは見られるものの、殆ど気にならないレベルです。
レシーバー右側面の独特の排莢口のカバーの開閉は完全作動し、マガジン挿入口の前方に位置する挿入口カバーも問題無く作動します。 マガジンの着脱や二脚の展開、リア・サイトの調整等は問題なく行う事が可能です。 また、各ポジションでのクリック感はないものの、セレクター・レバーも可動し、安全位置でトリガーがロックされます。 付属のマガジンは若干の小傷は見られるものの、目立った凹み等は見られず、全体にブルー仕上げの残った良好な状態が保たれています。 マガジン・スプリングは入っています。 マガジンは取り付け時にややガタつきは見られるものの、本体への固定自体はしっかりとしています。
トリガー・テンションのある、ボルトが完全に閉じた状態で固定された旧加工品です。 希少価値が非常に高い自信を持ってお勧めできる逸品です。 東京店在庫品 (MM)(KK)
【その他の情報】
無可動実銃には文章では表現の難しい傷がある場合がございます。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像(Detail-Photos)を十分ご確認頂いた上でご注文下さい
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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