|
|
|
|
|
スイス ピーボディ M1867/77 工兵銃 (無可動古式銃、#542) |
|
|
|
|
|
|
|
▲クリックで拡大画像をご覧いただけます。 Copyright© Chicago Regimentals Co. , Ltd. All Rights Reserved. |
価格(税込)
|
\440,000 |
商品番号
|
【5282】 |
英 名
|
Peabody M1867/77 Rifle made by Providence Tool Company |
種 類
|
古式銃(無可動) 、単発、レバー・アクション、ガゼット Vol. 17、長野倉庫在庫品 |
国 名
|
スイス / アメリカ合衆国 |
時 代
|
第一次大戦前(〜1914) |
全 長
|
1,316mm (実測) |
口 径
|
10.4mm |
装 弾
数
|
単発 |
在 庫
数
|
非公開 |
画像について
|
画像は現物です。 |
コメント
|
【スイス M1867/77 ピーボディ 工兵銃について】
スイス M1867 ピーボディ 歩兵銃は米国ロードアイランド州のプロビデンス・ツール・カンパニー(Providence Tool Company, Providence, Rhode Island)で製造されスイス軍によって1867年末に採用されました。 1867年はスイス軍で前装式から後装式のミルバンク・アムスラーへの変換時でそれの穴埋めをするためであり、 また新しく開発(1868年2月制式)されたスイス・ベテェーリの問題改善が解決するまでの仮制式でした。 この歩兵銃は1862年に米国マサチューセッツ州ボストンのHenry O. Peabodyによってパテントが取られたピーボディ 小銃の改良型でした。 しかしながらピーボディ小銃が完成したのは南北戦争後になりました。 基本的な設計は後部のピンを軸にしたブリーチ・ブロックの前後が上下するもので、トリガー・ガードを兼ねたレバーを下げることによりブリーチ・ブロックが下がって装填し、レバーを上げてブリーチ・ブロックが閉鎖される仕組みになっています。 撃発装置は当時のサイドロックをそのまま流用した仕組みになっており、ハンマーは独立しており装填操作とは別にコックキングをする必要がありました。 ピーボディ 小銃の製造権はプロビデンス・ツール・カンパニーという南北戦争初期に武器製造業に参入した機械製造会社が得ていました。 ピーボディ小銃は1866年にカナダ軍(M1866)によって採用されたのを始め、1867年にスイス軍(M1867)、1868年にルーマニア軍(M1868)とスペイン軍(M1868)などに採用されました。
1877年に米国製のピーボディ M1867 歩兵銃はスイス製の銃身にリバレル(銃身取替)され、銃身後部(薬室部分)の約8cmがオクタゴン(八角形)になりファイアリング・ピンとブリーチ・ブロックが交換されました。 この改修型はスイス M1867/77 ピーボディ 歩兵銃となりました。 本品はこの改良型のスイス M1867/77 ピーボディ 歩兵銃です。
スイス軍にとっては次期採用の小銃までの"つなぎ”でしたが、スイスに渡ったことが契機となり、スイス人のフレデリック・フォン・マルティニによってピーボディ・マルティニ・アクションとして更に発展していきます。 後の大英帝国の主力小銃になったマルティニ・ヘンリー 小銃の原点がこのピーボディ・アクションと考えると非常に興味深い品で、銃砲史を語る上で欠かすことの出来ない一丁です。(MM、Updated)
【本個体の説明】
本品はスイス製の銃身にリバレルされたM1867/77で、スイス陸軍によって使用されスイスに残っていた品を弊社が仕入れた品です。本体(レシーバー)左側面にはっきりとPEABODY’S PAT.(一行目) JULY 22. 1862(二行目) MAN’F’D BY(三行目) PROVIDENCE TOOL CO. (四行目) PROV. R.I. (五行目)のメーカー刻印とパテント刻印が五行に刻まれています。 オクタゴンになった薬室左斜め側面(ノックフォーム)にはスイス十字に「R」の刻印とシリアル No.が打たれています。加えて、ストック下面にシリアル「542」の刻印が、ハンド・ガードの根元付近にも同じく「542」のシリアルが見受けられます。 他にもほぼ全ての外部金属部品には「E」「U」の刻印が打たれています。 スイス軍独特のリアサイトには3-8の数字が刻まれており作動も完全品です。 金属部は銃身と機関部で仕上げが異なっており、銃身には鮮やかなブルーイングが残っています。ハンド・ガードとの境界付近には錆の跡も見受けられますが状態は安定しています。 同じく前後2つのバンドもブルーイングが大変鮮やかに残っており、極微小な小傷も殆どマイナスでは有りませんので素晴らしいコンディションであると言えます。 機関部は白磨きとなっており、やはり錆も見られず素晴らしい状態です。 木部はハンド・ガードとバットストック共に色合いの合ったアメリカン・ウォルナット製と思われる上等な材質にオリジナルの仕上げがほぼ完全残った美しい状態です。 ハンドガードの根元に辺りに3cmほどのクラックが見受けられますが、すぐさま破損に繋がる心配は少ない印象です。 加えてバットストック等にも細かな打ち傷が散見されますが、大きく目立つ程ではなく、約150年前の品としては許容範囲で殆ど気にならない程度です。 トリガー・ガードを兼ねたレバーを下げるとブリーチ・ブロックが下方に下がり、薬室の溶接が確認出来ます。 ブリーチ下部は切除されています(外部からは見えません)が、ピーボディ独特の構造が無可動実銃でも味わえます。 ハンマー、トリガーは可動しますがテンションはありません。 美しい木部にとても良い時代が付いた鉄部の組み合わせが魅力の一品です。 スイスM1867/77 ピーボディ 歩兵銃は南北戦争後に作られた数多くの後装式小銃の中でも成功した品です。 時代的に登録証付が交付されない品なので、無可動実銃としてコレクションするにはお手頃な品です。 オリジナルのさく杖が付属いたします。 (YS)
【その他の情報】
無可動実銃には文章では表現の難しい傷がある場合がございます。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| |