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スナイダー・エンフィールド Mk II** 3 バンド 歩兵銃 (無可動古式銃、#無) |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【5268】 |
英 名
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Snider-Enfield Mk II** 3 Band Infantry Rifle |
種 類
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古式銃(無可動) 、単発、無可動実銃買取品 2017年 秋 、ガゼット Vol. 15、大阪店在庫品、Curio Magazine 広告掲載品 |
国 名
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イギリス |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,410mm (実測) |
口 径
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14,5mm (.577 in.) |
装 弾
数
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単発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【スナイダー・エンフィールド Mk II** 3 バンド 歩兵銃について】
スナイダーまたはスナイドルと呼ばれるボクサー式紙薬莢を使用する後装式小銃です。 スナイドルはスナイダーのオランダ語読みで、英語圏ではスナイダーと呼ばれています。 1864年にイギリス陸軍は前装式のエンフィールド小銃の後装式への改造を公募し、米国人のヤコブ・スナイダー(Jacob Snider)の開発した蝶番式銃尾装置が採用されました。 銃身後部(薬室)の上半分を削り取り、その部分に右側に開く蝶番式ブリーチを付いた機構でした。 可動式ブリーチの中に撃針が組み込まれており、エンフィールド小銃の撃鉄で叩くようになっていました。 その為、撃鉄等の撃発装置はエンフィールド小銃既存の構造をそのまま使用できる事が長所となっています。 このスナイダー式への改造はエンフィールド小銃だけではなく、同じ様な構造の前装式小銃に施されました。
日本でスナイダー小銃を使用したのは薩摩藩が最初と言われていますが、多くの倒幕派諸藩で使用されました。 戊辰戦争でスナイダー小銃が国内で初めて実戦に投入されました。 また会津戦争では僅か10挺のスナイダー小銃が、前装銃を装備した白虎隊の部隊を打ち破るなどの活躍を見せました。 長岡藩や仙台藩などの幕府諸軍によっても使用されました。 新生日本陸軍の誕生とともに、信頼性の高いスナイダー小銃が主力装備となり十三年式村田銃が採用されるまで使用されました。 1894年の日清戦争まで第二線兵器として残されました。
スナイダー・エンフィールド歩兵銃には製造時期によっていくつかのバリエーションが存在し、Mk II**はMk I*やMk II*と同時期に登場したモデルで、スナイドル銃の中でも最も一般的なタイプです。 薬室後部の形状はMk I*やMk II*と同様ですが、以下の様な小改良が加えられています。
1. エキストラクター形状の改良
2. ブリーチ・ブロック下面をより円形に近い形状に変更
3. ブリーチ・ブロックの大型化に伴い、ブリーチ収納部の形状を変更
4. ファイアリング・ピン・ニップルを僅かに短縮
5. ハンマー先端を窪んだ形状に変更
このMk II**の後に現れたMKIIIの基本構造はそれまでのMKIやMKIIと同様でしたが、ブリーチ・ブロックにスプリングが組み込まれたロッキング・ラッチが追加されているのが特徴でので判別が容易です。 (KK)(MM)
【本個体の説明】
本品はスナイダー・エンフィールド 歩兵銃の最もポプラ―なモデルであるMk III**で刻印から輸出用としてBirmoingham銃器製造協会会員のメーカーで製造された品です。 サイド・プレートには「TOWER 1870」の刻印に加えて、Birmingham銃器製造協会会員のメーカーで製造された事を示す王冠の刻印が入っています。 ブリーチ・ブロック上にSNIDER PATENTの文字が入ったパテント刻印と薬室の上に矢印に「S」の文字を組み合わせた民間用 (他国の軍隊に販売するために民間業者が購入した刻印) 刻印が打たれていますので、1870年に製造されて日本を含む外国の軍隊に販売された可能性がある品です。 銃身左側面後方に打たれている刻印は銃口側からゲージ刻印 (25は.577口径を表します)、製造所検査刻印 (View Mark)、ゲージ・テスト刻印 (25は.577口径を表します)、最終検査刻印 (Definitive Proof Mark)で、典型的なBirmingam銃器製造協会会員のメーカー製の刻印です。また、リア・サイトについても英国軍用と同じく100〜950ヤードまで対応しています。 Towerの刻印があるためサイド・ロックはスナイダー・アクション専用に作られたものではなく、管打ち式からの改造か、管打ち式のサイド・ロックを使用したことが判ります。 撃鉄先端部分はMKII**の特徴である窪みのある形状となっています。 トリガー・ガードやバット・プレート、側面のネジ留め金具、銃床先端の金具は真鍮製となっています。 スナイダー・エンフィールドには全長が55.25インチ (1,403mm) の3バンド型と48.7インチ (1,237mm) の2バンド型があり、本品は長い方の3バンド型でもそれより僅かに7mmほど長いモデルです。
本品の銃身やバンド類といった鉄部については白磨きになっており、一部鉄表面錆が出ている部分もあります。 ブリーチ・ブロックやサイド・ロックも白磨きなっており、一部に時代錆が表れているものの、目立った朽ち込み等は見受けられず、こちらも良好な状態が保たれています。 真鍮製のトリガー・ガードやバット・プレート、側面のネジ留め金具、銃床先端の金具については、僅かな擦れは見受けられるものの、目立った変形などは見受けられず、適度な時代感の付いた良い雰囲気となっています。
木部についても若干の打ち傷や擦れは見受けられるものの、目立った破損等は見受けられず、良好な状態が保たれています。。
スナイダー・エンフィールドの特徴であるブリーチ・ブロックはオリジナル通り手動回転します。 ブリーチ・ブロックの下部は中心部分に向かって無可動加工の為に削り取られていますが、ブリーチを閉じた状態では外見からは加工は判りません。 また、ブリーチ・ブロックを開いた状態で後方に引く事により、エキストラクターがオリジナル通りに後部へ下がります。 ハンマーはメイン・スプリングによるテンションはありませんが前後に動きます。 トリガーのテンションはありません。 復刻品ですが雰囲気の良いニップル・プロテクターとチェーンが付属します。 現時点ではさく杖が付属していません。 お値打ちな価格に設定してあります。(MM)
【その他の情報】
無可動実銃には文章では表現の難しい傷がある場合がございます。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
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