|
|
|
|
|
スイス M1817/42/59/67 後装式歩兵銃 (無可動古式銃、#8516) |
|
|
|
|
|
|
|
▲クリックで拡大画像をご覧いただけます。 Copyright© Chicago Regimentals Co. , Ltd. All Rights Reserved. |
価格(税込)
|
SOLD OUT |
商品番号
|
【5254】 |
英 名
|
Swiss M1817/42/59/67 Milbank-Amsler Conversion Inf. Rifle |
種 類
|
古式銃(無可動) 、単発、一品物、ガゼット Vol. 15、ガゼット Vol.18、東京店在庫品 |
国 名
|
スイス |
時 代
|
第一次大戦前(〜1914) |
全 長
|
1,470mm (実測) |
口 径
|
18mm |
装 弾
数
|
単発 |
在 庫
数
|
SOLD OUT |
画像について
|
画像は現物です。 |
コメント
|
【スイス M1817/42/59/67 後装式歩兵銃について】
1817年にスイス連邦軍が制式歩兵銃として統一採用したのがM1817 歩兵銃です。 M1817はライフリングのない滑腔銃銃身に固定照門(リアサイト)が付いた前装銃で、1842年にライフリングが入った施条銃身に交換されM1817/42となりました。 M1859年に固定照門がLeiervisierと呼ばれる起倒式の可変照門に改良されM1817/42/59となりました。 更に1867年にミルバンク・アムスラー・コンバージョン(Milbank-Amsler Conversion)システムを用いた後装単発縁打式に改良されたのが本品であるM1817/42/59/67 後装式歩兵銃です。 改良後の名称はInfanteriegewehr Eidgenossisches Modell 1817, abgeandert 1842/59/67, grosskalibrig (スイス連邦モデル1817/42/59/67大口径歩兵銃)となっています。 ミルバンク・アムスラー・コンバージョンとはアメリカ人のIsaac Milbankが発明したシステムをスイス人のRudolf Amslerが完成させたスイス軍独自のコンバージョン・システムです。 同時期の多くの後装式と同じようにブリーチが前部を軸にして パドルを押しながら後部から上に持ち上げる方式です。 この丸みを帯びた平らなパドル・レバーの形状がビーバーの尾っぽに似ている事から「beaver tail」と呼ばれました。 ブリーチ・ブロックが他の後装式とは異なり、角張った形状がミルバンク・アムスラー・コンバージョンの特徴です。1867年に多くのスイス軍用前装式単発小銃はミルバンク・アムスラー・コンバージョンの後装式に改造されていますので、単にミルバンク・アムスラー後装式小銃と呼ばれる事もありますが、基となった小銃のモデルが判らなければ、外見上に大きな違いがあります。 多くのエンフィールド型小銃がスナイドル(スナイダー)システムの後装式小銃に改造された後、一まとめにされてスナイドル銃と呼ばれたのと同じですが、スイス軍の場合は基の銃の形状がかなり異なりますので、モデル名の最初の年号が重要になります。また基になった小銃は当時のスイスは州(Canton=カントン)単位で小銃を調達しており、その多くがベルギー製になっています。 ただしミルバンク・アムスラー・コンバージョンはスイス国内で行われたので、SIG社などのスイス・メーカー名も入っています。
ミルバンク・アムスラー・コンバージョンへ改造された銃は他にもM1842/59、M1851 狙撃銃(スコープが付いたSniper 用ではなく、セット・トリガーが付いたStutzer [Sharpshooter]用)、M1856猟兵銃、M1856/59猟兵銃、M1863、M1864狙撃銃(Sharpshooter Rifle)などがあります。 ミルバンク・アムスラー・コンバージョンであるのは同じですが外見は全く異なります。 これらはスイス軍がその後ベテェーリ→シュミット・ルビンとボルト・アクション・ライフルに変換されるまでの過程に於いてとても重要な位置を占める小銃です。 スイス軍用小銃の歴史を語る上で欠かせられない一丁です。 国内で唯一人19世紀のスイス軍用小銃のバリエーションを全てお持ちのコレクターがおられ、本品はそのコレクションの一丁です。(MM)
【本個体の説明】
本銃は最初に作られたのが1817年頃と約二百年前に製造された銃と考えると、僅かに時代感はありますが欠点のないオリジナルの状態を非常に良く残した素晴らしい品です。 サイドプレートに本銃の製造地であるスイス国境に近いドイツ南部のSaint-Blaisnwoを意味する「ST. BLASIE(N)」刻印がハッキリと入っています。 またその上方にスイスのプルーフ刻印が入っています。多くの部品にスイスのプルーフ刻印が入っています。 この時期のスイス軍用銃はBEURET FRERES社を始めベルギーの銃砲製造業者が大きなシェアを持っていましたが、隣接しているドイツ製の品は少なく珍しい品です。
ミルバンク・アムスラー・コンバージョンの後装式への改造されたブリーチ・ブロック左側面にはスイスの「STB」社のメーカー刻印が入っています。 このブリーチ・ブロックの裏側に銃本体の薬室部分とそしてブリーチ・ブロック・レバーの三箇所がマッチしたコンバートされた際のNo.「8516」が入っています。 またリア・サイトの前後に部隊での管理番号「750」が入っています。 コンバートされた際の検査プルーフがブリーチ・ブロック周辺に幾つも打たれています。 銃身や機関部などの金属部分の全ては白磨き仕上げで極僅かに時代錆びが出ていますが、違和感の全くない非常に程度の良い品です。 明るい色合いの木製ストックには極僅かな全く気にならない程度の小傷は使用感のあるだけで大きな欠けやヒビなどは全くなく、当時の仕上げを良く残した美しい品です。 バット・ストックの右側面に「ST.GALLEN」の鮮明な刻印(焼印?)を始め、プルーフ刻印、「1826」の年号が入っています。 バット・ストック下部にも鮮明な「ST.GALLEN」の刻印と銃身と同じ管理番号「750」が入っています。 前後可動式のリア・サイトの作動も完全です。 先端がラッパ上に大きくなった特徴のあるオリジナルの鉄製さく杖も付属しています。スプリング・テンションはありませんがハンマーは前後に可動します。 シアは取り外されておりハンマーとトリガーとの連動はありません。 無可動加工の為、撃針前部は切断されています。 トリガーのテンションはありません。 珍しいミルバンク・アムスラー機能を残したメカニズム的にも非常に面白い一品でお値打ち価格になっています。(MM)
【その他の情報】
無可動実銃には文章では表現の難しい傷がある場合がございます。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。
詳細画像(Detailed Photos)はこちら
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| |