 |
|
|
|
|
|
|
|
|
▲クリックで拡大画像をご覧いただけます。
Copyright© Chicago Regimentals Co. , Ltd. All Rights Reserved. |
|
価格(税込)
|
\1,210,000 |
|
商品番号
|
【5183】 |
|
英 名
|
Type 2 Paratrooper Rifle |
|
種 類
|
ボルト・アクション、無可動実銃買取品 2017年 春 |
|
国 名
|
日本 |
|
時 代
|
第一次大戦〜第二次大戦 |
|
全 長
|
1,118mm |
|
口 径
|
7.7mmx58 |
|
装 弾
数
|
5発 |
|
在 庫
数
|
非公開 |
|
画像について
|
画像は現物です。 |
|
コメント
|
【二式小銃について】
二式小銃は通称「テラ銃」（テ＝挺身）(ラ＝落下傘の意味）と呼ばれる九九式短小銃を元に空挺部隊(挺身部隊、落下傘部隊)用に開発された特殊な小銃です。 銃本体を二分割出来るタイプとして、世界で唯一量産に成功し、原型の九九式短小銃にも劣らない性能で高い評価を受けています。
ドイツ空軍降下猟兵用に開発された小型になる小銃二種類の内、Kar.98k小銃を前後に分割にできる(テイク・ダウン式)試作品を元に国産化したのが二式小銃の原型となった試製百式小銃です。 もう一つはKar.98k小銃より短いGew.33/40小銃のストックに蝶番を付けて折り畳み式(フォールディング式)にしたものです。 後者も日本で試作品として三八式騎兵銃を改造した試製一式小銃を開発しましたが量産はされませんでした。
試製百式小銃の結合部分をより簡素化し、四四式騎兵銃の折りたたみ銃剣を付けた品は米国では通称「試製九九式テラ銃」と呼ばれ、これを更に実用的にしたのが二式小銃です。 空挺部隊用に開発された分割可能な小銃で、量産されたのは世界的に見ても二式小銃だけです。 同じく空挺部隊用に開発された小銃ではドイツ空軍のFG42自動小銃などがありますが、これは小型に分解は可能であっても、二式小銃のようなワンタッチでの分離組み立てはできません。
二式小銃は九九式短小銃を元に簡単に分離/結合が出来るようになっているので、外見は結合部以外全く同じです。 バット・ストックのスリング・スイベルの上部に太い溝があるのが唯一の違いです。 九九式短小銃初期型がベースで対空表尺は標準装備されていますが、一脚が付属している個体はありません。 結合部分は薬質の上に削り出しの頑丈なスリーブが付いており、レシーバー径より一段高くなっています。 この部分に菊花御紋章と二式の刻印が打ってあります。 前後を留めるのは一本のボルト型の楔(クサビ)で、結合部右側面から抜き差しする構造で、楔は紛失防止のために完全に抜け落ちません。 楔の頭部分の根元にネジ山が切ってあります。 その楔の頭部分に半月状のリングが付いており、これをつまんで一回転半から二回転強させて右側に楔を抜きます。 本体の前後はこの楔だけで固定されおり、楔を抜くだけで前部を前に抜いて分離させます。
二式小銃は三十年式銃剣を短くした二式銃剣を使用します。
(注) 三十年式銃剣と二式銃剣は完全に互換性があり刃渡りが短いだけで二式銃剣を三八式歩兵銃に付ける事も、三十年式銃剣を二式小銃に取り付ける事も可能でした。
二式小銃は皇紀2602年(昭和17年)に制式となり、部隊配備が始まったのは同年末頃で昭和17年(1942年) 2年14日に開始されたパレンバン空挺作戦には間に合いませんでした。 パレンバン空挺作戦の教訓から落下傘兵が身に着けて降下できる携帯型小銃の配備が急務となり、昭和18年には二式小銃は部隊配備され訓練等で使用されました。 その後、空挺作戦の機会が恵まれず陸軍高千穂空挺隊による昭和19年12月6日のレイテ島降下作戦で落下傘兵が二式小銃を使用した最初で最後の作戦であったと言われています。 陸軍挺進第一連隊の義烈空挺隊の一部も二式小銃を装備していたと思われますが、空挺作戦ではなかったので公式記録では二式小銃はありませんでした。
生産数は1942年から1944年の間に名古屋造兵廠で作られた約19,000挺だけです。 特殊用途として作られただけあって末期生産品の1944年製でも他の兵器のような簡略化はされませんでした。
【本個体の説明】
前述の通り、二式小銃自体の生産が限定的で、無可動実銃としても大変稀少な品です。
本銃は最大の特徴である二分割 (テイクダウン) も可能で、それを留めるボルト型の楔の抜き差しやそのネジの締め緩めも可能で、半月状の金具も綺麗な状態で残っています。 またテイクダウンした状態でも銃身、薬室、機関部はしっかりと無可動加工されており、全く問題ありません。
本品はシリアル��14153で、このシリアルは上帯のシリアル3桁と下3桁で一致しております。 また分離式の銃のため、このメインシリアルの左側にパーツ同士の番号を合わせる管理番号 (サブシリアル)があり、こちらは��704で、これは前後の結合金具部分とボルト型楔金具で一致しております。 名古屋造兵廠の刻印もしっかり入っています。 また薬室上部の「二式」の刻印と菊花御紋章もはっきりと残っています。 分離部のサブシリアル付近にそれぞれ「H3」と読めるケガキ文字があります。
金属部は特に機関部と銃身部、分離部が綺麗にブルーイングが残っており、用心金と弾倉部分はややサビが出ており、朽ち込みも見られます。 銃床板はややサビが見られる程度です。 ダメージを受けやすい照星のガードも変形などはありません。 対空表尺も問題なく展開し、これも大変綺麗な保存状態です。
木部は小傷、打ち傷が全体に散見しており、特に前部結合金具の前側の左側面下部と機関部右側面下部の角にある抉れたような傷、銃床板付近右側面下部の打ち傷、それに木被 (ハンドガード) の前部にある複数の打ち傷は目立ちますが、致命的なヒビや割れなどは見られず、全体に旧軍独特の赤味のある仕上げも残っており、使用感の強い良い品と言えます。 銃床の下半分(旧軍の小銃の特徴でバット・ストック部分で木部を繋いでいます)との隙間もしっかりと密着した品です。
銃口のインサートが浅めですが、凹みの状態での加工になっています。
全長が54.2cmのオリジナルの二式小銃専用さく杖が付属しています。
機関部に遊底覆が付けられています。 それに隠れて外側からは見えませんが、その内部のボルト部分のエキストラクターやエキストラクター・リングは付けられています。
弾倉のスプリング、フォロワーがあり、トリガー・テンションのある、ボルトが閉じた状態で固定された旧加工品です。 東京店在庫品(TY)
【その他の情報】
無可動実銃には文章では表現の難しい傷がある場合があります。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像(Detail-Photos)を十分ご確認頂いた上でご注文下さい
詳細画像はこちら |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
 |
|
 |
| |
