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MP28II 短機関銃 (ベルギー製 Mi 34 Schmeisser-Bayard、#23) |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【4112】 |
英 名
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MP28II Sub Machinegun (Mi 34 Schmeisser-Bayard) |
種 類
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短機関銃、無可動実銃買取品 2020年 夏、東京店在庫品 |
国 名
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ベルギー / ドイツ |
時 代
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第一次大戦〜第二次大戦 |
全 長
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812mm |
口 径
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9mm×19 |
装 弾
数
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32発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【MP28II 短機関銃 について】
第一次世界大戦中に塹壕戦で活躍したMP18I短機関銃の発展型で、1920年代後半にヒューゴ・シュマイザーが開発し、ハーネル社で製造が行われました。
MP18Iでは100mと200mの切り替え式であったリア・サイトが100mから1,000mまで対応したタンジェント・サイトに変更された他、セミ/フル・オートマチック射撃の切り替えが可能となりました。 この為、トリガーの上方プッシュ・ボタン式のセレクターが追加されているのが特徴です。 また、MP18IではルガーP08と共用のスネイル・マガジンを使用しましたが、MP28IIでは専用の箱型弾倉を使用します。
MP28II短機関銃は、第二次世界大戦前には主にドイツ警察で使用された他、大戦勃発後は武装親衛隊や治安維持部隊等でも使用されました。 また、ドイツ国外のスイスやスペイン、ベルギーでもMP28のコピー品やライセンス品の製造が行われ、ベルギーではAnciens Etablissement Pieper S.A.社によってライセンス生産されました。
【本個体の説明】
本品は珍しいベルギーで生産されたMP28II 短機関銃ですが、それを裏付ける刻印「Anciens Etablissement Pieper S.A.」等は入っていません。 ドイツ製のMP28IIとは異なり、着剣装置が追加されている他、コッキング・ハンドルが通常のスプーン型ではなくボルト・アクション・ライフルのような形状となっています。 着剣装置はモーゼル系と同じような形状ですが、Kar.98k小銃用の銃剣は装着できません。
尚、本品と同形状の着剣装置が付いた個体の写真が海外フォーラムにおいてフィンランド軍向けにベルギーで製造されたMP28II 短機関銃として取り上げられています。 フィンランドでは冬戦争前に民兵組織用としてスイスのSIG社から1,500挺のSIG M1920短機関銃 (MP18短機関銃のコピー) を購入していましたが、冬戦争開始とともにこれらの短機関銃はフィンランド陸軍へと移管されました。 冬戦争中にはフィンランド陸軍はベルギーから171挺のMP28II 短機関銃を購入しましたが、それらの銃がフィンランドに到着したのは冬戦争の終結後であったと言われています。 これらのベルギーからフィンランドに輸出されたMP28II 短機関銃は、その後の継続戦争でもフィンランド兵によって使用された他、継続戦争に参加したドイツ軍部隊によっても使用されたと言われています。 本品も特徴的な着剣装置からフィンランド向けにベルギーで製造されたMP28II 短機関銃の1挺であると考えられますが、実際にはフィンランドに送られる事のなかった個体ではないでしょうか。 本品にはシリアルNo.やボルトの安全位置に「S」の文字が刻印されている以外は目立った刻印は入っておりませんが、冬戦争当時の複雑な国際情勢から、敢えて生産国や輸出先の国を示す刻印を入れなかった可能性も考えられます。
木製ストックの右側面の安全装置の周辺に長さ6センチ程のヘアライン・クラック (髪の毛のように細いひび割れ) が見受けられますが、強度的には総じてしっかりとした状態が保たれています。 銃床の木部は全体的に経年使用の小傷こそ見られますが、適度な時代感が付いており、前述のヘアライン・クラック以外には目立った難点は見受けられず、艶のある仕上げも比較的残っています。 傷み易いバット・プレート部についても若干の小傷や擦れは見られるものの、目立った変形等は見受けられず、肩当て部の滑り止め溝もはっきりと残っています。 前後スリング・スイベルについては、現状では固着等は見られません。 金属部についても若干の小傷や擦れ、経年による褪色等を除いてこちらも目立った欠損等は見受けられず、オリジナルのブルー仕上げとマガジン・ハウジングのプラム系の色合いのコントラストが美しい非常に美しい品です。 付属のマガジンは珍しいランチェスター 短機関銃の40連マガジンです。 マガジン・リップが若干削られていますが、マガジンの着脱は問題なく、装着時のガタつきも許容レベルです。 尚、マガジン・スプリングは入っていません。 リア・サイトの調整やレシーバーのテイクダウン操作については問題なく行う事が可能です。 セレクター・プッシュ・ボタンについても切り替えは可能ですが、トリガーとの連動はありません。
トリガーテンションの無い、ボルトが開いた状態で固定された新加工品です。 ベルギー製のMP28II 短機関銃は国内で唯一と思われます。 戦間期の短機関銃コレクターの方にお勧めの逸品です。 (MM)(KK)
弊社ブログにてドイツ製のMP28II 短機関銃を取り上げています。
ご興味がある方はこちら
その中から、ベルギーAnciens Etablissement Pieper S.A.社製 MP28II 短機関銃に関する記述を以下抜粋しました。
ドイツ国外ではベルギーのAnciens Etablissement Pieper S.A.社によってシュマイザーから正式なライセンスを得て「Mi 34 Schmeisser-Bayard」の名称でMP28II 短機関銃が生産されました。 これは正式なライセンス品だけあって、MP18I 短機関銃のベルグマン刻印と同じ場所に同じような書体で本体 (レシーバー) 左側面に「Anciens Etablissement Pieper S.A.Herstal」と入っており、クオリティもドイツ製と変わらない上質なものでした。 9mm口径の品は1934-39年までベルギー軍用として制式採用されました。 この品はドイツ製と全く同じで部品の互換性もあったと言われています。 1940年にドイツ軍がベルギーを占領してからは、MP740(b)の名称で準制式として使用しました。 (MM)
【その他の情報】
無可動実銃には文章では表現の難しい傷がある場合がございます。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像 (Detailed Photos) を十分ご確認いただいた上でご注文ください。
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