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ウィンチェスター M1876 ライフル (#47213) |
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価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【277】 |
英 名
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Winchester Model 1876 Rifle |
種 類
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古式銃(無可動) 、レバー・アクション、一品物、無可動実銃買取品 2017年 秋 、ガゼット Vol. 16 |
国 名
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アメリカ合衆国 |
時 代
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第一次大戦前(〜1914) |
全 長
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1,230mm (実測) |
口 径
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.45in (.45-75 WCF 弾) |
装 弾
数
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15発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【ウィンチェスター M1876 ライフル について】
ウィンチェスター社は1850年代にオリバー・ウインチェスターが設立しました。 ヘンリーライフルの右側にローディング・ゲート(装填口)をつけたM1866を皮切りに西部を代表するレバー・アクション ライフルを製造しています。 当初は44ヘンリー・リムファイア弾を使用するのでフレームは真鍮製でしたが、その後のセンター・ファイア式の弾薬を使用するためには強度的に不足していたためM1873からは鉄製のフレームに変わっていきました。
M1873は基本的にはM1866と同じ機構を持っていますがダスト・カバーの採用など若干の改良がなされています。 M1873の弾薬は.44、.38、.32口径等と各種の口径が存在しますが全て拳銃弾で威力不足、特に遠距離の射撃には単発式のライフルに劣る短所がありました。
ウィンチェスター M1876 ライフルはM73を改良してライフル弾を使用出来る大型の機関部を持ったモデルです。 M1873の欠点であった遠射性等の威力不足を解決しました。 1876年から97年の間に僅か63,871丁しか製造されていないウィンチェスター社のレバー・アクションシリーズでは生産数の少ないモデルです。 フィラデルフィアで行われた合衆国独立記念100年祭に出品されたため、「センティニアル(Centennial)」の別名があります。 形状がM73とほぼ同じ(機関部だけが大型になっています)ため、知名度が若干低いですが、セオドア・ルーズベルト大統領やアパッチ族の酋長ジェロニモの愛銃であった事で有名です。 最もポピュラーな口径は.45-60ウィンチェスター(.45-60 WCF)弾を使用します。
.45-60 Winchester 弾は19世紀のビッグ・ゲーム・ハンティング用に開発されたセンター・ファイア弾で0.45-inch (11 mm)径の弾頭に60 グレイン(3.9 g)の黒色火薬を装薬として使っています。 この弾はウィンチェスター社が当時の主要小銃弾として合衆国陸軍が使用していた .45-70 government弾を僅かに短くしてM1876に使用出来るように改良した品です。 後に.40-60 WCF、.45-75 WCF、.50-95 Express弾を使用するモデルがあります。
M1876は大きく分けて下記のバリエーションがあります。
1st Model シリアル No.1-3,000 排莢口カバーが元々付かないモデル。
2nd Model初期生産品 シリアル No.3,000-7,000 ダイ・ストラック(Die-struck)で成型された楕円形の(親)指掛けが付いた排莢口カバーが装着されてたモデル。 その排莢口カバー用のレールがフレーム上にネジ留めされています。
2nd Model 後期生産品 シリアル No.7,000-30,000 楕円形の(親)指掛けが排莢口カバーから無くなり、カバー後部にチェッカーリングが付いたモデル。 排莢口カバー用のレールが初期型と同じくフレーム上にネジ留めされています。
3rd Model シリアル No.30,000-63,871(生産終了まで) 楕円形の(親)指掛けが排莢口カバーから無くなり、カバー後部にチェッカーリングが付いたモデル。 排莢口カバーの形状は2nd Modelと同じですが、レールがネジ留めではなく、フレームとレールは一体型で削り出し加工によって成型されています。
ライフル・モデルの銃身は26インチと28インチの二種類があり、其々オクタゴン(八角形)バレルとラウンド(丸型)バレルがあります。 またRifleの他にCarbine、Musket、Sporting Rifle、Express rifleのバリエーションがあります。
この後のモデルであるM1886 ライフルは新しく設計陣に加わったJ.M. ブローニング設計の設計で内部構造が一新されました。 ヘンリー ライフルから受け継がれたメカニズムは僅かにレバー・アクション機能のみを残して全く別の銃になりました。(MM)
本モデル以外にもウィンチェスター カービン/ライフルの在庫がございます。 詳しくはこちら
【本個体の説明】
本品のM1876の中では最もポピュラーなモデルで、シリアル No.47213から1884年製である事が判ります。 まだまだ米国東部を除くと西部開拓時代の面影が残る頃に使用されました。 1884年製はM1876では3rd モデルに分類されています。 本品は28インチ(約71cm)のオクタゴン・バレル・モデルで、銃身のリア・サイトの後(薬室上面に)に「CAL 45-75」の口径刻印と銃身上部中央にハッキリと「WINCHESTER'S-REPEATING-ARMS NEW HAVEN, CT. (一行目)、KING'S - IMPROVEMENT - PATENTED - MARCH 29, 1866. OCTOBER 16, 1860. (二行目)」の打刻が確認できます。 またハンマーの後ろのタング部分にウィンチェスター独特の書体(前後に飾り付き)でモデル名の「MODEL 1876」の刻印、 そして真鍮の装弾エレベーターに口径を表す「45-75」刻印が確認出来ます。 この口径刻印から.45-75 WCF 弾を使用することがわかり、テキサス・レンジャーズ(Texas Rangers)やカナダの北西騎馬警察隊(Canada's North-West Mounted Police)で永年多用された口径のモデルです。
ストックはオイル・ステイン仕上げのウォルナット製でとても美しい木目が出ています。 バットプレートが肩に固定し易いシャープなタイプ(Crescent type=三日月型)になっており、その内側にクリーニング・ロッドが収納できる形状になっています(クリーニング・ロッドは付属していません)。 本品の銃身、機関部にブルー仕上げが落ちて部分的にブラウン・パティーナと呼ばれる時代錆がでていますが十分許容範囲です。 機関部にはケースハードン仕上げがまだ残っています。 バット・ストックには古い小さな当たり傷がありますが、すでに木目に馴染んでおり、全く気にならない程度です。 ハンドガードはほぼ無傷と呼べるほどで、僅かに左側面前方に一本の古引っ掻き傷がります。 全体的に時代感はありますが製造より100年以上経った風格が出ております。 ボルトは完全に閉鎖した状態で固定されていますが、装弾エレベーターとトリガー・ガードを兼ねたレバーは連動しており、レバーを下げると真鍮製の装弾エレベーターが下がります。 シアとハンマーが連動しないように加工されていますので、ハンマーはコックしませんがオリジナルのテンションが残っており前後に動きます。 M1876はM1873に比べ国内の入荷数が極端に少なく、復刻品も弊社の知る限りでは輸入されていないので、本品のような1884年製のオリジナル品には希少価値があります。東京店在庫品。(MM)
【その他の情報】
無可動実銃には文章では表現の難しい傷がある場合があります。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像(Detail-Photos)を十分ご確認頂いた上でご注文下さい。
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