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カナダ ロス ライフル MkIII (#50556507) |
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▲クリックで拡大画像をご覧いただけます。 Copyright© Chicago Regimentals Co. , Ltd. All Rights Reserved. |
価格(税込)
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SOLD OUT |
商品番号
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【214】 |
英 名
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Canadian Ross Rifle MkIII |
種 類
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ボルト・アクション、一品物、無可動実銃買取品 2017年 秋 |
国 名
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カナダ |
時 代
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第一次大戦〜第二次大戦 |
全 長
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1,283mm |
口 径
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.303in. |
装 弾
数
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5発 |
在 庫
数
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SOLD OUT |
画像について
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画像は現物です。 |
コメント
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【カナダ ロス ライフル MkIIIについて】
ロス ライフルはストレート・プル方式のボルト・アクション・ライフルで、基本的な機構はオーストリア=ハンガリーのマンリッカーM95に強い影響を受けています。 サー・チャールズ・ロスが設計し、ロスがオーナーを務めるロス ライフル社にて、1905年に最初のモデルとなるMKIが生産されました。 カナダの北西騎馬警察のトライアルへと参加しますが、閉鎖不良によって射撃時にボルトが飛び出す、コイル・スプリングが劣化しやすい等多数の問題点が指摘された為、改良型のMKIIが1907年より生産されます。 1910年には更なる改良型となるMKIIIが開発されましたが、再設計に近い改良であった為MKIIとは部品の互換性が殆どなくなっています。
ロス ライフルは第一次世界大戦が勃発するまで標的射撃用の銃として一定の評価を得ていましたが、カナダ遠征軍が装備したMKIIIは品質の悪い弾薬や塹壕戦での環境では動作不良が頻発し、SMLEと置き換えられる事となります。 とは言え長距離の射撃ではSMLEよりも高い射撃精度を発揮し、狙撃兵用の銃として連合軍に使用され続けました。 また一部はイギリス軍にも納入され、RMR(Rifle Mgazine Ross)MARKIIIBの名称で使用されています。 通常の歩兵の装備から退役する際大量の余剰が発生したロス ライフルは、その後カナダの軽機関銃計画であるヒュオット計画によって、ストレート・プル方式の機関部にガス・ピストンを組み込んだヒュオット・ロス 軽機関銃へと改修される事になります。 ヒュオット・ロス 軽機関銃はトライアルで優秀な成績を残しフランスやイギリスで採用の予定となっていましたが、第一次世界大戦の終結によって活躍の機会が訪れることはありませんでした。
【本個体の説明】
本品の機関部薬室上部には、シリアル#50556507と「ROSS RIFLE CO. CANADA M10 PATENTED」の刻印が見受けられます。 このM10 (=M1910) の刻印から、本品がMKIIIであることが判ります。 加えてボルト、機関部上部、銃身、ストックにDP (Drill Purpose) の刻印が打たれており、カナダ軍部隊にて実際に使用された後、訓練用として使用された品である事が判ります。 その他、ストックに多数の刻印が見受けられます。
本品は全体的にやや使用感が見受けられるものの、オリジナルの雰囲気を良く残しています。 金属部はブルー仕上げとなっており、全体にやや小傷や擦れは散見されるものの、製造からの年月を踏まえれば充分許容範囲といえます。 特に銃身はブルーイングが鮮やかに残っています。 フロント・サイト・ホッドについても変形は殆ど見られず、完全な形状が保たれています。 機関部についてもやや打ち傷が見受けられるものの、大部分にブルーイングが残っており、しっかりとした状態が保たれています。 ボルト・ハンドルやボルト分解用ラッチについてはやや表面仕上げが落ちて金属の地肌が表れている箇所が見受けられますが、目立った錆や朽ち込み等も見受けられず、しっかりとした状態が保たれています。
木部は、全体的に暗い色味で落ち着いています。 全体的にやや打ち傷や線傷が見受けられ、銃床前半部の角の部分に僅かな欠けが見受けられますが、大きな割れや破損は無く、しっかりとした状態が保たれています。 唯一、リア・バンド前方の銃床右側面に長さ約5,5cmのクラックが見受けられますが、現状では強度的に影響の無いレベルです。 また、アッパー・ハンドガード上面に約3cmのヘアライン・クラックが見受けられ、接ぎ木による当時の補修痕が見受けられます。 いずれの傷も適度な時代が付いており、周囲と馴染んでいるためさほど目立たなくなっています。 バット・プレートは一部に金属の地肌が表れている箇所や若干の表面錆が見受けられるものの、ガタつきもなくしっかりと固定されています。 また、バット・プレートに設けられたコンパートメントの蓋は、スプリングのテンションが非常にしっかりと利いており、開閉自体はスムーズで問題ありません。
トリガーとの連動はありませんがセーフティは可動し、ややスプリングのテンションが弱っているもののクリック感は残っています。 ボルト分解用のラッチについても可動し、こちらははっきりとしたテンションが残っています。 リア・サイトは調整操作がやや固くなっておりますが、調整自体は可能です。
マガジン・スプリングがあり、トリガー・テンションのある、ボルトが完全に閉鎖した状態で固定された旧加工品です。 本品は弊社でも過去一挺のみ輸入した国内唯一の品です。 海外の仕入価格の高騰により、今後の入荷も殆ど見込めなくなっている品です。 東京店在庫品(YS)(KK)
【その他の情報】
無可動実銃には文章では表現の難しい傷がある場合があります。 通信販売でご購入される際は、下記の詳細画像を十分ご確認頂いた上でご注文下さい。
詳細画像はこちら
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